トラウマとPTSD 第3コラム 「自分」という認識について。自分の土台とはなにか?

振り返ります。
今回のシリーズの1つ目のコラム

トラウマとPTSD 心体カウンセリングによる多面的・多次元的なサポート

 

2つ目のコラム

トラウマ、PTSDの治療をされているDr.の書籍を読んで。心体カウンセリング™ との共通点。

 

が既にあり、今日は3話目になります。

自分たらしめるものはなにか?

以前のコラムで自分たらしめるということはどういうことか?という1つの見方を書きました。

なんにもなくなっちゃった後 只今のところ(解脱説をどう考える?)

今日はそれを私達の生体反応という側面から書いてみます。

参考図書については1話目、2話目でもご紹介している書籍です。

そもそも「自分たらしめる」というざっくりとした大きなくくりの話なので、諸説あります。どれも間違いではないでしょう。

今日はその中の生体反応的な見方について書いていきます。

地に足がついてない。フワフワしている。自分軸がグラグラ。自分がない。

地に足がついてない。ワフワしている。自分軸がグラグラ。自分がない。この4つは自己一致感・自己肯定感が低い場合によく使われる言葉です。

ここには、同化や解離、依存、境界認識、自己価値観など枚挙にいとまがないほどの理由付けがされています。

私も、個人セッションの際も、じぶんでチャクラを整えたい!講座や他の講座を構築する際にも、上に書いた理由のなんであれ、「グラウンディング」ということを大切に考えています。

非常におおまかにまとめます

ダイジェスト過ぎますが、

思考でONにしても、身体はOFFということはトラウマ性ストレスという強いものだと脳の脅威知覚系が影響を受けすぎてしまって身体的痕跡が残るという解説がありました。

潜在意識のみの解釈ではなくて、やはり意識と潜在意識だけではなくもう少し広い考え方をする方が向いているように感じる事があります。

ですから、多次元的であるということが私にはしっくりきます。

 

そして、自律神経系統のバランス調整、神経知覚の癖をリセットするというようなことが過緊張状態から解放する手段として検討される。

 

自分を感じにくいという事ですと、1つにこれは感覚麻痺として取り上げられていて、体の喪失(体感覚の喪失、または過覚醒)により「思う存分生きている」と感じられなくなる。という説明もされていました。

 

私は先日のヘッド&フェイシャル経絡トリートメント(頭とお顔のリフレクソロジー)のLevel3の講座でも、より一層 体と情動の繋がるさまについて感覚を養う手法をお伝えしましたし、先述の じぶんでチャクラを整えたい!講座も同じくオプション編でどんどん体と情動の繋がりについて感覚を養うことに慣れてもらえる内容にしています。

ヘッド&フェイシャル経絡トリートメント(頭とお顔のリフレクソロジー)のLevel3の講座内容をセルフケアに使う際も活用できるし、この施術を受けられるクライエントにも「私の領域、私という意識・認識」を体感して頂きたいし、「私は誰なのか?」という感覚の土台を自然にリラックスして養って頂きたいからです。

 

自己感知系の故障を修復、再活性化という言葉が書籍で紹介されていました。

もうまさにこの感覚です。

 

自分と仲良くなる。

自分の身体と仲良くなる。

自分の身体の声に耳を傾ける。

 

そもそも、自分との自己一致感があるとか無いとか、もう全くわからないということは多分多いでしょうし、そこに疑問を持つ・気づくということの方が稀有なのではないかな?と思う時があります。

無理に喚起をする必要などないですから、このようなコラムもきっと興味のある方の目にしか届かないのだろうと思っています。

 

似てるようで異なる2つの感覚

内受感覚は主体性で、過敏な生理的覚醒は無制限という記載があり、やはり専門的な本はこのような知識を授けてくれるのが有難いことこの上ないですね。

前の項で書いたものについては、私の目的は主体的な内受感覚を養いたいという目的があるのですが、一方では過敏な生理的覚醒を控えめにしていきたい。

 

これがバランス調整という事だと言えると思うのです。

 

セルフだけでは得られない感覚がありますから、他人様の手もどうぞかりてください。

触れてもらうことも、触れることも両方大切です。

「触れる」と「触れてもらう」は脳の反応個所が違いますからね。両方大切です。バランスってそう言う事ですものね。

触れるだけではなくて、見えない因子かもしれませんが、リズムであったり、ゆるむ感覚であったり、体温だったり、双方の気持ちだったりということが脳にも影響しますでしょ?

表面的なことだけではなく、非常に奥が深いものですね。

 

心体カウンセラー 武田美紀

私がお伝えしている講座は、セルフ講座以外は練習会があります。いろんな方の感覚を体感するって素晴らしい体験ですからね。(^^)
私も毎回楽しみに参加しています。

 

マットさん

自分のケアを進めるためにも、練習会を最大限に利用して欲しいですね!

そして、空間認識について脳の右半球云々ということを1話目のコラムに書きましたが、これもトラウマ、PTSD、強いストレス、発達障害他で、右半球の左半球のバランス問題について

右半球の不活性によるものもあれば、左半球の不活性もある。

 

トラウマの記憶は脳の右半球を活性化させ、左半球を不活性にさせるというスキャン画像がありました。

脳内のバランスが崩れるということの1つの証明ですね。

 

統合心体カウンセリング™ の最中に同時進行でいろんな部位へ刺激が起きているという体感があり、統合という実感があります。ですから名前も統合心体カウンセリング™ と謳っています。

その上で、あくまで、今日現在のただの私個人の体感覚でしかないのですが、1つ1つ脳だけの調整ということについては、その時はONでも、統合という流れまで起きるのだろうか?と保留中です。

本当に勝手な感想を書いて申し訳ないのですが、それが平面の調整に感じるんですね。平面の積み重ねは統合とちょっと違う?と勝手に感じるのですが、受ける側の好みですし、調整して生き易くなるということが目的で、「あぁ生き易くなったわ。」と感じたことが全てですものね。選ぶ側の好みですね。何をどう行っていようと、セラピストさんが好きなら、その好きという状態が相乗効果も生みます。どのバランス調整にも背景も情熱もありますからね。

勝手な感想と共に、クソ生意気なことを書きました。

申し訳ございません。

 

今現在のところの私は、脳だけの調整というような内容でもやろうと思えば考えをまとめる時間を設けた後、それを元にした調整を行うことはできますが(出来るのかも知れませんが)、クライエントの自己治癒力による土台がより強固な調整が行いたいな~と思っているので、当面はピンポイントで脳のそこを調整!ということは予定していません。

 

「全体性」という考え方で居たい。という個人的な好みです。

 

そして、バランスが不活性のような脳のバランスから、バランス調整が起こっている脳へと変化していくことで、「はっきり、これが自分だという存在感」が生まれてきます。

 

面白いことに、こういったものは思い込もうとしている幸せと、湧いてくる幸福の違いをはっきりと知るような変化と連動しているようです。

 

変わるためには身体的な自己認識は必要だということでした。

そうでしょうね。本当にそうだと思います。

いきなり余談です

余談1 馬

ちょっと不思議な体験だと思う事は「こすも」のサイトに記事を書いてきました。

時々施術中に「馬」が登場したんですよね。

https://cosmos358.amebaownd.com/posts/440254

特に明確な答えがでるような話題ではないのですが、今回の記事を書くきっかけになった書籍に「犬と馬は一部のトラウマ患者の治療に広く用いられている」と書いてあり、

「馬かぁ・・・。馬の登場かぁ」とおもった次第です。

 

こじつけようと思ったら、いくらでも創作できるのですが、この話にオチはありません。

 

余談2 目的を持って負荷をかけるキネシオロジーテスト

私はHSKというキネシオロジーの団体で筋肉応答を学びました。

昨年、久しぶりに初心に戻るべく3週間のゼミに参加した際に、キネシオロジーテストを行う側の時にわざとかなり強く筋肉の力の確認をしました。

フェザータッチなどどこ吹く風。筋肉に大きな負荷がかかるようにキネシオロジーテストをしました。マシンを使わない筋トレ状態の時もありました。(いつもではありませんが)

すると、めきめき被験者役の皆さんの身体の底力が強くなる。

2週間、3週間と経った時には別人のような体になりました。

そして、弱かった筋力が日々強くなることや、自分の身体が変わるさまを日々実感されていたんですよ。そうなると、他はメキメキ強くなるけれど、相変わらず「弱い」という筋肉も際立ってきます。

 

私個人的な意見です。私の最初のキネシオロジーの先生、Drのご意見ではありませんので、ご迷惑がもし掛かってもいけませんから あくまでも個人的な意見ですが

軽いタッチではなくて、キチンとした負荷をキネシオロジーテストの際に筋肉にかける大切さがあるとつくづく感じました。

 

ONとOFFだけを確認するだけでしたら、クライエントが感知できないフェザータッチで十分かもしれませんが、

キネシオロジーテストをする筋肉に意味があり、その筋肉をバランス調整に使うという目的を発揮するには、クライエント毎に適したある程度の負荷は非常に大切ではないかという事を昨年のゼミで個人的に体感を深めました。

 

キネシオロジスト側も、被験者側も双方笑いながら、筋肉にきちんと負荷がかかるようにキネシオロジーテストをするという事自体がある程度の多次元的なセッションになっていると思います。

閑話休題

 

演技

書籍では、「演技」ということも回復のために取り入れているということでした。サイコドラマという手法もありますが、書籍の中で取り上げられていたのは「集団心理療法」だった思います。

 

心体カウンセリング™ に演技は無いな~と思いましたが、無理くり近づけるとしたら、私がモノマネをしてクライアントの解決したいシーン・記憶を鮮明にさせるということをしたりする時があります。これは元々HSKの本間先生がされていて、私はそれを得意分野域を発展させて、よりリアル感を求めたというだけです。

 

ですから、クライエントが療法として演技をするのではなくて、私、カウンセラーが演技を利用するという事になりますね。

 

私は全身の筋肉のキネシオロジーテストをする際にも、会話をしつつ、笑ったり、質問したり、うなずいたり、お話を聞いたりしながら行っています。

脳は文化的な器官で、記憶によって形作られると書かれておりましたので、キネシオロジーテストを行っている最中もその方の体験した文化的な状態(時には本能的な状態、悪魔的な状態でしょう)を再現するという方法も行います。

再体験の場を創り、その状態をバランス調整して完了させていくのです。

記憶、体験、過去を完了させていきます。

 

トピックによりますし、体験講座などはやはり個人セッションとは異なっています。ですから、個人セッションがとにかくお薦めですし、個人的な課題については一番コストパフォーマンスが良いです。

 

名前がほぼ一致(◎_◎)

この著者のDRはトラウマ、PTSD患者の方の回復について尽力されていて、その輪が広がっているという事でした。素晴らしいですね。回復に繋がるって、その先にもまた無限の可能性がありますものね。

そして、このDRが立ち上げられたのか、それとも大きな動きがあって立ち上がったのか正確に記憶しておりませんが「ボディサイコセラピー協会」という団体がアメリカ合衆国にあるそうです。

私は心体カウンセリング™ ・セラピーですので、名前がほぼ一緒で益々気持ちが盛り上がりました(笑)

 

権利があるでしょうから、「ボティーサイコセラピー」という言葉を勝手に使うことはしませんし、恐ろしい。ですから一層、あぁ心体カウンセリング™ ・セラピーと本を読む前に既に使っていてよかった~~と思いました。

 

レム睡眠

脳波の話は置いておきますが、著者のDR的にもレム睡眠も宜しいそうで、

時にはキネシオロジーのバランス調整中にその状態になられるケースもありますが(個人セッションの時しか拝見したことはありません。練習会や体験会ではそこまで深くなる方は拝見したことがありません)

ですが、これでしたら以下の施術の含まれた統合心体カウンセリング™ 、またはそれぞれの単体メニューをお申込み下さい。

 

ご本人の緊張具合によって保証はできませんが、多くの方はレム睡眠状態になられる方が多いです。それを自覚はできないようですが、その最中の脳内変化について映像などを見ている方も多いです。

ヘッド&フェイシャル経絡トリートメント(頭とお顔のリフレクソロジー)

深層リンパドレナージュ~深部からゆるむ~

 

他人任せではなくて、自分も参加していく

確かに、他人任せ、ナニカ任せにしていたらその時はバランス調整は完了します。

その集大成として、長い目で見た時にどうですか?

 

他人任せ、ナニカ任せは物事の進み具合を遅くします。

 

この本の著者であるDRも、総合的な手法を、クライエントに適した組み合わせをおこなうことで、治療のための時間が短くなったというデータも記載されていました。

 

遅くて悪いということでもないのですが、実はもう少し早く回復できる方法がもあると思います。

 

そういった時に、自分自身に対処するために

  • あなたのリソース
  • 自分との関わり方
  • 自分の人生の主導権・舵取りをしているというような主体感覚
  • 自分の身体を思いやる

ということも手に入れていってほしいと思っています。

または、元からあるこれらの能力を思い出して欲しい。

 

ですから、心体カウンセリング™ の主人公はあなた。

私はサポート。

 

一緒に回復していきましょう。

 

少しでもいい、自分の言葉で、自分の考えを発するという体験を増やしていきましょう。

※写真のお二人はセラピスト仲間です。ブログやホームページへの顔出しやお名前などもOKを頂きまして、有り難く写真を掲載させて頂いております。

来沖された際に、旅の記念にラジオ番組にご出演頂いて、お考えを語って頂きました。

 

このお二人と一緒に、いろいろな練習、研究を行う機会が多い時期がありました。今でもそれは続いておりますが、ある期間、集中的に体感→研究という期間があり、楽しい時間でした。

クライアントとセラピスト・カウンセラー・施術者を含めた全体性というものを体感としてキャッチして頂けたり、それについて非常に貴重な意見やフィードバックを頂きました。私が使わない言葉、知らない言葉、異なる感覚で各々の体験をシェアしてくださったことに非常に感謝しています。

他にも多くの皆様からも貴重なフィードバックを頂きました。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

 

今日も長くなっていますから、そろそろ〆ていきます。

この先はどうしていくのか?

今までの自分の軌跡が非常に納得のいく状態だということを体感しました。

そして、この先についてです。

1.クライエントと共に

クライエントと共に歩むことはこれまでと同じです。

クライエントは先生です。

クライエントは研究仲間です。同士です。

回復したらお別れを迎えていいだろうと思っています。回復後はその方の今、未来に専念して頂けたら嬉しいです。

回復した後もお付き合いが続くこともある場合もあるでしょう。コチコチに硬くは考えていません。

 

とあるセラピスト仲間の名セリフがあります。

「優秀なセラピストは表に出ない。」

 

老兵は消え去るのみ。なんて言葉を意識するなら

「優秀なカウンセラー・セラピストはクライエントが回復するサイクルに入ったらそっと消えていく。」なんてことも世の中に沢山あるのでしょうね。

 

主人公はカウンセラーやセラピストではないでしょう。

相談業ですから。

 

正解は分かりませんが、シンプルに一言で収めるならば

「クライエントと共に」ということだけです。

2.お伝えした方に、その方の「華」を咲かせてほしい

私は講師もします。

ですから、お伝えした方にその方の個性を活かして活動・活躍して頂けると嬉しいです。

 

古神道では人間も神とのこと。

お伝えした皆様の神性を輝かせて頂けたらとても嬉しいです。

そんなこともあって、協会や団体の制限のない

ヘッド&フェイシャル経絡トリートメント(頭とお顔のリフレクソロジー)の受講生さんが希望されるときはその方のオリジナルであり、多次元的なセッションにつながるブレインストーミングを一緒に行います。

(以前から、1dayナビゲーションセミナー、キネシオロジースキルをお伝えする方にも同じようなアイデアの提示はし続けてきました。今も希望されたらご提案もアイデア出しも行っています。他の方とのコラボレーションについては熟練されている その方ご本人とお話されてくださいませね。)

 

先日も、ヘッド&フェイシャル経絡トリートメント(頭とお顔のリフレクソロジー)の手技がとても好きでいて下さる受講生さんがLevel3というレベルアップ講座を受講の際に「こういった考え方、伝え方が良いなぁと思いました」と参考図書をお持ちくださいました。

この書籍のどういったエッセンスが好ましいと思ったのか?をお聞きして、たまたまLevel3の内容とシンクロするような箇所がありましたので、タイミングよくその方のオリジナルセッションの流れのコンサルのような事を行いました。

 

嬉しいですよね? 手技が好きでいて下さって、もっと良くしたいと研究してレベルアップ講座や練習会に参加くださる その意欲と主体性。

 

また、ヘッド&フェイシャル経絡トリートメントのLevel3以上はキネシオロジーテストができる方が参加条件になるのですが、下の写真のようなキネシオロジーバランス調整に適している調整カードなどをオリジナルセッションに組み入れるなど、クライエントのバランス調整を行う側のセラピスト(プラクティショナー)自身も本当の自分のチカラを持っている。

そういったセラピストさん、プラクティショナーさんの力は元からある。

 

規制のある、他と組み合わせてはいけないというセラピー手法、カウンセリング手法もあると思いますが、折角自由度を高くして組み立てられているヘッド&フェイシャル経絡トリートメント(頭とお顔のリフレクソロジー)をお伝えしているし、順番や組み合わせるものによって本当に多次元的に調整されます。

毎回実感します。何と素晴らしい手技だろう!と。

 

この手技を好きで居てくださる方のサポートを引き続きして行こうと考えています。その方の必要な時に、受講生さん、セラピストさん、プラクティショナーさん達と一緒に居たいと思っています。

忠実にお伝えする

協会のあるもの、団体のあるものは、決まりを守ってお伝えしていきますね。

決まりの有るものには、それを構成したかたの情熱や想いが込められていると考えます。

その中で、私がお伝えできることをわかりやすく、丁寧にお伝えしていきたいと考えています。

 

今後も認定セラピストさん達と共にあります。

 

今回のコラムのきっかけになった書籍

タイトルにAmazonへのリンクをはっています

「身体はトラウマを記録する―脳・心・体のつながりと回復のための手法」

 

 

非常に長くなりました。

今回のコラムも最後まで読んで頂いてありがとうございました。

お礼申し上げます。

 

この記事の続きはこちらです → 「全体性を確めながら、ストレスケア・メンタルヘルスケア

(2018/06/04)

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