人間関係がうまくいかないのはコミュニケーション障害なのか?
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あなたが人間関係で悩み、苦しいのはコミュニケーション障害なのでしょうか?
「どうも人間関係がうまくいかないな」と思ってネット検索をしたときに、コミュニケーション障害という言葉がヒットして、内容を読んで「これは私の事じゃないかな?」という気持ちがしてきたことはありますか?
そもそも人間関係がうまくいかない。と悩んだその出来事はなんだったのでしょうか?
今回はこういった内容で書き進めていきます。
症状に名前がついたら楽になる時
ある人は、自分はコミュニケーション障害という状態にどうも似ていると感じたとします。
また別の人は、自分は適応障害ではないか?と自己判断する場合や
アスペルガーという症例に共感を覚える場合もあるでしょう。
あなたのその人間関係の悩みと苦しみの得体が知れず募っていた不安が、自分の他にも同じ悩みを感じている人がいるんだ、自分だけじゃないんだと思うと気が楽になる時もあります。
私もカウンセリングに全く関係のない仕事をしていた時も含めて世の中の多くの方を拝見しました。自分も含めて「人間」という存在を見て、聞いて、経験してきて思う事は、誰しも同じ要素を持っているという事です。
誰しも同じ要素があり、表出する程度の差があるのですね。
そもそもコミュニケーション障害とは、医学的な捉え方と、俗語の意味があります。
医学的な意味でのコミュニケーション障害の特徴とされるのは、俗語の ・人見知りとか ・空気を読む云々という曖昧な定義ではなく、まさにコミュニケーションに関わる「言葉」に関するものです。
- 言葉の発声や言葉の流れについて困難がある
- 円滑な会話が困難 会話のキャッチボールが難しく、一方的に話すケース
- 他人の会話の意図を汲み取る事が困難
この様な症状が医学的なコミュニケーション障害と認識されており、幼少期から青年期までにその兆候が表れると言われており、成人後にストレスがかかって吃音が始まった。というような場合は、この分類から外れるようです。
症状に名前がつくと、「自分のこういうことは『世の中にあるんだ』」と楽になることもあります。
その先の、ではどうしたら良いのか?という次の段階に意識が向くチャンスにもなるからです。
私の行っている心体カウンセリング™ は治療ではありません。ですから、医療機関で治療を受けることが望ましいケースは是非医療機関で診察を受けてください。
私の行っている心体カウンセリング™ はストレスを軽減するサポートです。
今より少しでも対人関係のストレスを減らす方法があるのなら試してみませんか?
では、成人後にコミュニケーション障害という言葉にしっくり来たあなたは?
俗語的なコミュニケーション障害という事に思い当たる方はどういった事が該当されましたか?
- 仕事をしていて職場での・情報の共有が困難だったり、・指示が理解できないなどに悩まれている
- 同僚や先輩、上司と上手くいかない
- 学校でいじめられたり、仲間外れにされる理由が自分にあると思った
- 「空気が読めない」と馬鹿にされる
- 自分の伝えたいことが上手く言えない
- 人見知りが激しい
- 相手の表情が読めない
- 臨機応変が苦手
- 人の輪に入れない
などが気になったのかもしれません。
私の経験ですが、この様な自覚症状があってご相談にいらしても、実際に会ってお話をするとごく普通に会話が成立する方が多いのです。
ご自分で「できない」と感じている事が
- 少人数だと大丈夫
- 急がないといけない。というプレッシャーがないと大丈夫
- 相手が話を聞くつもりがある。とわかれば大丈夫
このような事が決して珍しくありません。
とある1つの環境に自分が適していくことが困難だからと言って、他のすべてがそうとも限らないわけです。
また、ご自分の習慣をどのように変えていけば今よりもコミュニケーションがスムーズになるのか?という視点や改善点もあったりします。
その際に、過去の記憶にある、コミュニケーションが上手くいかなかったというストレス対処をするというのも、もう一度人間関係の捉え方を仕切り直しをする際に非常に有効です。
私自身も、以前はコミュニケーションというものが億劫でした。上手くいく時もあるけど、空回りしてと感じる事の方が多かったし、周りに合わせて楽しんでいるふりをするのもしんどいし、ちょっと分かって貰えなかっただけでも傷ついたりと何かと疲れたんですよ。
しかしですね、年齢分の訓練というか練習をしたら随分楽になってきました。
コミュニケーションが得意だとは言えませんが、ストレスを引きずるような苦手感は無くなりました。ですから人生の過ごし方も随分変わりましたね。
人は持って生まれた性格も、習慣によって変わることがあるんですよね。よく芸能人で小さなころは人前に出られなかったので親が劇団にいれて云々という体験談がありますが、「慣れる」ということの力は強いです。
その「慣れ」が生きづらさにつながる時もあれば、「生き易さ」につながる時もあるのです。
あなたの感じるコミュニケーション障害という感覚が、習慣によって変わるのかどうかは、私も一度お話を伺って、そしてあなたもそれにトライしてみない事にはわかりませんけれど、今よりストレスを減らしたいと思う気持ちが有りましたらご相談ください。
自信の無さを「コミュニケーション障害」と捉えていないですか?
自信がないという事は誰にでもある事ですが、それは考えたくないからコミュニケーション障害のせいにしてしまえ。という心理もわきおこる時があるものです。
何かのせいにできたら自分には責任がないような気持になれるから。
ですが、このような場合も、どこかで切り替えてご自分の自信の回復へ働きかけない事には話が始まらない。
「自己認知」という事もとても大切で、自己認知は自己評価ではありません。評価をする必要はなくて、現状認識を認知を歪めずにしてみる。ということが回復の大きな大きな最初の一歩になります。
最初にも書きましたが、私達を構成している要素は表出している多少の差こそあれ皆が持っている物ばかりです。そういった事はあなたの責任ではなく、特徴です。誰が責めるというよりは自分が自分を責めていることが多いものです。
責めることを一度やめて、現状認識と受容、加えて行動変容をお薦めしています。
ご相談、お待ちしております。ストレスケアに一緒に取り組みましょう。