発達障害と呼ばれる「脳のクセ」の現れ方について

正しい診断名はこの分野が専門の医療機関に決定して頂いてください。あれもこれも可能性があるように思えても、診断的には重複してはいけない名称もあるそうです。

私の書きたいことは、名称の特定ではなくて、誰しも持つこれらの要素についての考え方のご提案と、参考図書のご紹介、誰しも持つ「脳のクセ」とはどうことを指すのか? また、私自身が持っている要素についての体感などを書き記していきます。

長くなりそうなので、複数回のコラムになると思います。

最初に参考図書について

診断についての書籍も多いですが、では実際にどのように感じるのか?という事に意識を向けています。

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発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい (シリーズ ケアをひらく)

 

私は以前から、診断という事を受けていなくても、万人は様々な「脳のクセ」があり、突出したり、うまく働かなかったりするというだけの差ではないだろうか?と思っています。

正常という考え方と、障害という考え方、危険が伴う場合は異常という言葉も使われることもあるでしょうが、それは診断名以外に、実際の行動様式、思考、感じ方に現れている。

では、当のご本人はどう感じるのか?という事を知ろうと思い、(ネット内で探す方法もあるでしょうが)私の場合は書籍で読んでみました。

この著者の表現が私には理解しやすく、体感(五感に2つ加わって7感紹介されていました)については非常に理解が進みました。

以前、空間認識について違いを感じたことがあると書きました。私はそれを「スライドが増えていくような感じなのではないだろうか?」と推測していたのですが、それがこの書籍の中では実際どう感じるのか?という解説の中に「全画面表示」(他)と表現されていました。

また、私は「感情に巻き取られていく。」と書きましたが、これも合わせての「全画面表示」なのだろうと納得できました。

 

その様に反応する「脳のクセ」であるということですね。

 

私は自覚があるのですが、マルチタスク派です。全画面表示という捉え方を皆無ではないけれど殆どしない。ですから、よく言われる、幾つもの事を同時進行する女性脳の典型ではないかと思っています。

がしかし、こだわりを持つという分野もある。脳の仕様は100人100通り。

聴覚について

この著者の型の感じ方も、私も同じ!という傾向を見つけ出すことも出来るし、違いを見つけることも出来る。特に聴覚については顕著に感じ方がちがう。

  • 水辺に行くと音が吸収されるから苦手だ。
  • 絶対音感ということについて。
  • 学校の音楽室のような部屋の方が空間認識がしやすい。

 

もう全く違うんだな~という気付きから、自分の聴覚についてこれまで感じていたこともひょっとして文字に残すとどなたかの参考になるかもね。と考えるようになりました。

私は水泳もしていたし、ダイビングもしていたので、水辺でも聴覚はきっちり働いております。それは「水辺仕様の耳」になるんですよね。

プールでも室内は音が反響する。屋外なら屋外の音が混ざって声が届きにくくなるということが身体に沁み込んでいるので、なにかと水辺は注意しないとね。という「聴く耳」になります。

また、海の中は音が陸上より早く伝わるので、距離感や方向感覚という空間認識に必要な条件が陸上とは変わります。自分の呼吸音もダイビング中は内耳から大きく聞こえますでしょ? ですから、余計に聴力は稼働して、マルチタスクぶりは上昇します。

水について「音を吸収」という表記で へぇ~! と思ったのは、昔の話になりますが、ダイビングを仕事にしている時は 陸上でも水中でも「コウモリな気分でした」

あくまで気分ですが、音波みたいなものの跳ね返りをキャッチして、人間の状態を常に確認していたような感覚だったんですね。 その方にお話した内容は「気」的な感覚のはなしだったので、(音波じゃなくて)それは「気」ではないか? と言われたことがありました。正解はわかりません。感覚器総動員だったのでしょう。

これは多分、海中、船上という環境下の対人間に対して、その状態を把握するために使っていた「聴覚」だと今回理解が進みました。ですから、今はもう海の仕事はしていませんが、こんな聴力の使い方は残っている思いますが、しかし絶対音感などではありません。

 

耳馴染みは気になる方ですが、絶対音感ではない。

人様の心理状態もカウンセリングでお話を聞く、訊く以外にも、おもしろい聴覚の使い方をしているんでしょうね。

聴覚について小学生低学年の思い出をもう一つ

子供の頃、多動のように落ち着かない期間があったのを薄っすら覚えています。学校の先生が「元気が良くて(良すぎて)授業中にまったく前を向いていないこともある」とウチの母親に伝えたそうです。

今になると申し訳ない気持ちしかありません。どの位授業に影響を与えていたでしょうね(汗)

で、先生も正直で、「しゃくに触るから、『武田さん、これの答えは?』と(どうせ授業の内容について聞いていないだろうと思い)あてるんですが、落ち着きなく、全然前を見ていないのに正解を答えるから不思議だ」と言われたよ。という事でした。

見てないようだけど、よくヒトを見てる。と大人になってからも言われたことがありますが、「聴覚」も大きな役割を果たしていたんだな~と確認できました。

 

視覚優位という傾向は確かにあるんですが、ひょっとしたら聴覚も負けてないかもです。(笑)

目をそらしても、聞こえてくることってありますからね。

 

で、子供心にも疲れるので、パブリックな場所から家に戻るとむっつりとして口を利かない。

内弁慶の典型です。

すると読書をして、その世界に入り、外をシャットアウトするというような事って多分読書好きの方には理解されやすいと思います。

 

学校で暴れておいてなんですけど、閉じこもりの切り替えも早いし、自分の世界(想像力)で遊ぶのも得意だったし、ポカンと抜けてしまったような顔をしながら脳内が動いている自分を、自閉傾向なのかな?と頭をよぎったりしましたよ。そうですね、小学生の時にはもうこの手の事を俯瞰していましたね。

 

絶対音感ではないけど、自分の耳を快適につきあうために

言語の優位さがここに関わってくると非常に厄介なんです。

私は日本語の曲をあまり?ほとんど?聞きません。カラオケもしない。

 

日本語の曲を聴くと、詩が聞こえてきますでしょ?

すると1曲分の3~4分の私だけのPVのようなものが脳内で始まり、頭の中がうるさくなるんです。(もしホンモノのPVを見ていたら、それが再生される。そのPVが私好み映像じゃなくても再生されて、不快が増すこともある。)

一々耳が言葉を拾って、一大絵巻状のものが展開されるのは勘弁してほしい。本当に絶対音感じゃなくて良かったとホッとしているのは、これに音の微妙なものまで耳に入ってきたら 苦しすぎるのではないだろうか?

そして、これには私の嗜好も関係していて

日本語の曲? 日本人の書く詩?は恋愛の曲ばかり。

日本って恋愛のプライオリティが高いらしいです。(帰国子女の方が、なんでこんなに恋愛のことばかり話題になるの?と感想を漏らしたのを聞き、若い私は そうだよね~と思った)

私はコラムに書いたように、恋愛のプライオリティがそんなには高くない。恋愛は素晴らしいし、上手くいっている時の幸せ感も心地いい。だけどドキドキ、ヤキモキするのが苦手なので、さっさと一緒に住んで恋愛では無くて共同生活者になる方が楽なんですよね。(皆そうですか? 違いますか? 知人の、共同生活なんて興味ない。恋愛が好き! ドキドキするのが好き! という意見を ほぇ~ と思いつつ聞いていたことがあります。)

 

恋愛の歌詞に洗脳されれば楽なんだろうけど、そこにはなかなか洗脳されないもんだから、興味のない分野で感情を掻き立てるような言葉を聞き続けて、いちいち脳内映像をみるのは結構うっとおしい。だからその機会を極力減らしている。

 

感情の侵入を防いでいるのだろう。

 

それに、脳内に引っかかるフレーズがあると、それを意味もなく検証したりして、また違う脳が働きだすと面倒なんです。

 

という風に、自分の脳のクセと自分の行動をやりくりしているんです。

自分の脳のクセとの折り合いの付け方ややりくりについては、ご紹介した書籍に多く紹介されていましたから、是非読んで、参考になるところはしてください。

 

著者は、一般的な意見は役に立たないことが多いと書かれていました。

また、得意だからといって、没頭しないということについてもご意見が書かれていました。書籍の中では「計算」ということが例にあがっていましたが、数字を使う占いなども含まれるそうです。私は姓名判断の薄い本位は頭に入っていますが、それを始めると目にする名前を姓名判断に当てはめてしまって、妙なバイアスをかけるだけなのでやめました。

勝手に占うって、ちょっと下品だよね。という感覚を大切にすることにしました。

中毒になっちゃうと気にせずにいられなくなる。

或る意味、私も数字に慣れ親しんでいましたが、気にしないといけないルールは少ない方が良いのでやめました。ついついズルズル続けちゃわないのも、有り難い私の脳のクセだろうと思います。

 

脳のクセをどんどん活かそう! という事ばかりではないんだという1つのご意見については私は理解できる部分もありますが、この辺りはよく自分でお考えになって、選択するだけでしょうね。

 

自分の人生の優先順位は何か?ということになってくると思います。

(さっきの話ですと、恋愛が優先でもそれがその方の人生観だということもあるんですから。)

感受すると一言で言えない。アフォーダンス。

植物が話しかけてくるとか、月と話すとか、木が話しかけてくるとか、モノが話しかけてくるとか、聞いたこともあるし、そうおっしゃっている現場にいたことも一度や二度ではありません。

私もそれを聞けばイメージは出来るけれど、じゃあ実際に体感するのか?と言えばちょっと違う。

 

どういう事なんだろう? 妄想の一部なのかな? と思う時もあった。やたら擬人化するクセなのかな?とか、意味づけし過ぎなんじゃないかな?と思う時もあった。

 

心体カウンセリング™ の時は、「感じ方の1つ」とお聞きしているので、上のようなことは頭に浮かばないようですが、世間話やユンタクの時、クライアントではない場合で素のままでいる私は「なるほど」と思いつつ記憶引出しに入れるわけです。

 

そしたら、この現象には名前がありました。

「アフォーダンス」。生体心理学の専門用語だそうです。

その感覚を共有できなかった皆様、申し訳ございませんでした。

話がそれますが

加えて、花が一斉にこっちを見る。という体感も数回お聞きしたことがあるのですが、なんと視覚を備えた植物。ものを見る植物。という発表がすでにされていました。

日経サイエンス2017年3月号

ですから、花が一斉にこっちを見る。という体感を私に教えて下さった方はこれをキャッチする能力が突出していた可能性が大です。

話はもどります

ですから、先日書いた記事のアスペルガーや、他の疾患の傾向がある場合も、憑依と思えるようなこと、同化してしまう脳のクセ、これらに加えて、外界にある事柄が発するアフォーダンスを受け止めすぎるクセもあるんですね。重複していることも多いかもしれないです。

ですから、許容量がオーバーするとパンクしちゃうだろうし、もともと出来事が全画面表示のタイプなら脳がフリーズ・停止することが生き延びる手段になるでしょう。

自分の脳が「不快指数が高くなっている」と俯瞰できない脳のクセがある場合は、体が強制終了するという反応を起こしそうです。

 

全画面表示のものがどんどん飛び込んできて、スライドが増えすぎてそれを脳内でまとめ上げられない。またはまとめ上げてもそれがほどけやすい。

 ↓

そうなると、それらはもう意味のなさない刺激になってしまい、「過刺激」となる

 ↓ 

過刺激に対する脳の反応が起きる。フリーズする。

 

私は1つの方法として日本語の曲を聞くのをやめたら、それで「反応のし過ぎ」をやりくりできる程度なわけですが、強制終了するまで認識できないとなってくるとやっぱり人生設計は丁寧に行った方がいいということを著者も書かれていました。

 

対策は?

  • 多くのヒトと接しないようにするのか? ・・・相手のキャラが侵入しやすい、自分で侵入をコントロールできない傾向との付き合い方。
  • 精神が安定した方とだけお付き合いするのか? ・・・上記の理由でピンポンのように精神状態をやり取りしてしまう可能性もある
  • あえて、多くのヒトと接していくのか? ・・・アスペルガーの方の書籍の一文も、この本の中で引用紹介されていまし。

ということも個々の脳のクセによると考えられます。

脳のクセはそれはそれとして、私はこうする! という決定権もあるわけですから。

 

記憶することより、記憶を減らしていく

著者も自分の脳のクセをじっくり見つめて、過剰な記憶をしないようにしているそうです。切り替えにかかる時間や、新しいことが必要か?避けるべきか?ということもわかってきたという経緯が書かれていました。

 

感情が関わると、一層脳内に定着しやすいので、それらのケアに心体カウンセリング™ をご利用ください。

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セルフケアにはこちらをお薦めします。

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自分の人生を快適にするのは自分

だれでも同じですが、脳のタイプによっては、本当に本当に真剣に考える時間を設けることを強くオススメしたい。

信頼できる方に相談するのも良いでしょうし、サポートする機関もあります。

 

ただ、

過剰な心理学は青天井の期待を持たせる

という警鐘も筆者は鳴らしています。

 

やっぱりこの方面に本当に明るい方にご相談されるのが良いかと思います。

 

私が自分でクリエイトしたMy修行が少々脳内バグを起こしたようなことになりましたが、そういう「わかっていないで行う、良かれ(善かれ)」が引き起こすダメージに対する耐性も脳によります。私がマルチタスク派だから今のように元気になったのか? シングルタスク・全画面表示タイプですとどの位ダメージになるのか?ということもわかりません。

 

心体カウンセリング™ はストレスケアを行っています。すると自己治癒力が活性化します。

 

ストレスケアを丁寧に行って、

  1. 最初は、持って生まれた脳の状態を把握できるうようになる
  2. 次に、持って生まれた脳と上手く付き合う方法を見つけていく
  3. そして、避けた方が良い環境を理解し、自分の生き易さを理解していく。

こういったことをご提案していきたいと考えています。

 

こちらの記事の最後に、それが得意でも、違和感を感じるならやらない。と書いたのも、すでに私はそうしているからです。

自分の脳を快適にしておくためです。(hhttps://takedamiki.wpx.jp/20180620/

 

 

随分長くなりましたが、もうしばらく回を重ねますのでご了承ください。

 

・・・つづく

(2018/06/20)

 

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