ニートとひきこもりの違い
ひきこもり
幼少期からの競争社会(受験)や機能不全家庭による影響という一見理解しやすいことからひきこもりが生まれるとは限らないようです。思春期、両親への反発心がきっかけになっている場合は本人すらもひきこもりをやめるタイミングがつかめず、予想に反して長期化するケースがあります。不登校はひきこもりになる可能性があるというサインです。不登校はお子さんのSOSの1つですが、胸の内を話さず、無言でうちにこもっていくことはお子さんにあるでしょうか? 自分を表現すること、対人関係やコミュニケーションに苦手意識がありませんか?
ひきこもりはかならずしも心の病気とは限らないようです。長期化すると併発する可能性は大きくなります。
私も学校へ行きたくない時がありました。1~2日学校を休むことを数回という程度でしたが、今でも覚えているのは、自分でもはっきりした理由がないけれど学校へ行きたくないことだけは確かで、休みたいという要求をなにがなんでも通したいという主張をしたかったということです。原因は学校ではなくて、私が不満や怒りを感じている家族にありました。成長過程の当たり前の出来事でしょうが、不登校からひきこもりになる場合に「(はっきりと自覚はなくても)なにか主張したいことがある」ケースと「学校へ行くことに意味を見つけられない」という無気力なケースもあり、対応方法もそれによって変わる必要があります。
「なぜ今学校へ行かないのか?行けないのか?」をお子さん自身もよくわからない時に、「なぜあなたは学校へ行かないの?」と質問攻めにしても逆効果です。「わからない」と返事が返ってくるばかりですし、そのうち返事をしなくなるでしょう。
当人が一番、自分で自分を取り扱えないことに「戸惑い」、苦しんでいるように感じてしょうがありません。家庭内環境がきっかけになっていることが多く、親が介入するほど溝が深まるケースが多いようです。
また、登校にたいしてのひきこもりなので、就労経験を持ちません。
ニート
就労経験があります。ひきこもりから卒業年齢を迎え、そのあと一度も就労経験がない場合も社会的にはニートと考えられています。
就労経験の有無により、対処方法は変わります。ニートと言葉で一括りにすることよりも、当人の考えていること、感じていることを聞き取っていくことが大切です。
次の項でご紹介している、実際のニートを経験され、就職活動をし、ネットビジネスに花を開かせた方は、「親が(お子さんに向かって。お子さんのことを)心配だ」というたびに本人は傷ついているという当人の心模様を教えてくださっています。親を含めた周辺からの応援しているという言葉や態度による婉曲的なダメだしや、信頼されていない感について書かれています。いろいろとおっしゃる側が自分の正義を押し付けてくるという考察は引きこもりでなくても、ニートでもなくても、なかなか行動に移せないお悩みをお持ちの皆様は共感を持たれるのではないでしょうか?
解決には長く時間がかかります。腰をすえて向き合い、未経験を経験する訓練(練習)をして、成熟へと少しずつ取り組んでいく必要があります。親のコントロールをはじめ、焦りやいら立ちは回復への障害になります。
ニートは必ずしも若年層だけではありません。ストレス過多により働けなくなってしまったケースや、ストレスに過敏で対人関係などで落ち込みやすく働き続けられないケースもあります。解決にはやはり考え方や価値観の棚卸を行うとよいでしょう。
一人ではなかなか自分の深層心理に向き合うことが難しいとお考えの場合は、カウンセリング沖縄/心体カウンセラー™武田美紀が悩み解決のサポートをいたします。
体験談を読むならこの1冊
理屈や理論とは異なる、経験者の声を読まれることを一度お薦めします。著者はブログ(元ニートによるニートのためのニート脱却を目指すブログ)も人気です。
タイトルが変わって、「就活心理学」になっても十分通用する内容だと思っています。ハローワーク内の制度が書籍の中とは異なっているのかもしれませんが(2012年8月初版)、この本は就職活動に不安のある方も一度読まれると良いと思います。私は一時、就労支援に関わっていたことがありますが、お役所的な就労支援も活用されると良いですが、就職支援サイトの当時の傾向なども体験談を載せていらっしゃいます。職務経歴書の書き方などは私はとても感動しました。職歴があまりなく書くことすらあきらめてしまいがちな方には非常にお薦めです。経験が無い、その分知恵を絞るという具体的な例を書かれています。
就職活動時に「正論を言われること」についての著者のご意見もとても共感できました。
著者の表現をお借りすると、真面目なゆえに、正義を貫くがゆえに引きこもりに繋がったり、ニートと言われる状態にり、うまくいかなくなっているように感じるのかも知れません。そのような気持ちも心体カウンセリング™でケアしていきませんか?
※書籍はアマゾンへのリンクが貼ってありますが、ブログへのリンクはありません。
沖縄と名古屋でお悩みを抱えている方へ心理・心体カウンセリング™ をご提供している心体カウンセラー™ 武田美紀です。スカイプを利用した個人セッションも行っていますのでお気軽にご相談ください。心理カウンセリング以外にも「コーチング」「感情解放」も利用してお客様の悩みを総合的にバックアップいたします。また心体カウンセラー武田美紀では名古屋と沖縄でストレスケアやセラピスト養成のキネシオロジー講座も行っています。
一人で悩むのではなく、一度ご相談ください。