アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレン(AC)という状態は、最初はACOA(アダルト・チルドレン・オブ・アルコホリックス)アルコール依存症の親を持つ家庭に育った大人という意味でしたが、今ではACOD(アダルト・チルドレン・オブ・ディスファンクショナルファミリー)機能不全家族で大人になった人へと意味合いは拡大されています。ですから、アルコール依存症、ギャンブル依存症、ワーカホリックでの機能不全家族で大人になってもアダルトチルドレンです。

このような家庭で育った子供は、くつろぎのない緊張感あふれる家庭がそれ以上戦場にならないように、また、立て直したい責任感で「いい子」になることを目指します。自分の人生よりも優先順位は「親にとっていい子」としての人生を選ぶのです。

アルコール依存症、ギャンブル依存症、ワーカホリックなどの依存症者のその配偶者ももともとそういった傾向があるとも考えらえるし、またはそういった配偶者を選ぶ傾向にもあるようです。このような状態を「共依存」の関係と言われており、この二人の子供が次に挙げるアダルトチルドレンの傾向を有することになるのです。

※アダルトチルドレンは自己認知の問題なので、病気ではありません。

責任感が強い

  • 「いや」と断れない。言えない。
  • 頼まれるとうれしい。頼まれごとをやりすぎる。
  • 第一子
  • 場を仕切るのは得意。一人で背負い込むのはいいが、協力しあうのは不得意。

arrow040_08 親に代わって家族を助けるために親の役割を背負う。役に立たなければ価値がないと思っている。罪悪感を感じている。

bsPP_machiwomiorosuoyako

仲介役やピエロ役をする。面倒見がいい。

  • 面倒見がいい。
  • 行き届いた気配りができる。
  • 世話を焼いて、相手の自立心をそぐ。
  • スケープゴートになる。
  • 一番下の子。例:3人兄弟の第3子。

arrow040_08 家庭内の摩擦のクッションになる。争いが緩和するように病気がちになる。水面下でのコントロール力を使う。自分の価値をアピールして見捨てられるのを防ぐ。

 

気配を消している

  • 人間関係に苦手意識がある。緊張を感じる。
  • 人と接することに恐怖を感じる。
  • 一人で遊び、内気で孤立。問題がないことで家族に貢献している。

arrow040_08 落ち着かない家庭環境(暴力的な親、暴言をはく親、争いの絶えない両親)で、自分の世界に閉じこもり恐怖を回避してきた。気配を消すことで外界をシャットダウンする。感情の高まりが苦手。

上記は多かれ少なかれ誰にでもある性質ではないでしょうか?ただ、いつも罪悪感を感じていたり、生きている実感がない、自己承認の欲求が強い、見捨てられることが怖い、居場所がないように感じるのでしたら、機能不全家族の責任を背負い過ぎている可能性を考えてほしいのです。

その責任はあなたが背負うものでしょうか?

あなたは家庭で安心して寛いでいますか?寛いでいましたか?

ピエロ役をしなくても、いい子でいなくても、親を支えなくても、あなたは家庭で寛いでいましたか?

自分に集中していましたか?

笑っていましたか?

甘えていましたか?

親を信用していますか?

小さなお子様、赤ちゃんのケアにも。

私は親のようにはならない

  • 結婚しない。
  • 結婚しても子供をつくらない。

このような選択をされる方もいます。自分が親と同じこと(コントロールや依存)をするのが嫌だという意識や、「子供の幸せ」を自分が感じたことがないので、自分と同じ目に合うのなら生まない方がいいと考える方も。

また、配偶者を選ぶ時も「親のように酒を飲まない」「親のように暴力をふるわない。暴言を吐かない」「親のように自分を無視しない」などが最優先で「親のようにならない」ことを選択するのですが、自分の過去の経験をたどり、その意味を理解したいという心の働きにより同じようなことを繰り返してしまいます。不思議と同じタイプの家庭を築いてしまう傾向はこのような「くりかえして意味を確認したい」というあなたの中の心理の反応です。

-shared-img-thumb-MIMIYAKO85_tewonigiriauhutari20140725_TP_V

世代連鎖のしくみ

親のようにならないと決めていても、ふと気が付くと同じ道を歩いている自分に愕然とします。自分が親になり、子育てをしてから気が付く場合もあります。

世代連鎖を止めるには

自己認知が必要です。

自分がなにを感じているのかを認知し、自分の感情に気が付くことが大切です。親と自分の区別・境界線をはっきりさせるのです。

親の気持ちではなく、自分の気持ちを理解することが大切です。

熱心という隠れ蓑

忙しくして自分の不安をごまかしているようなことはありますか?

それは、勉学や恋愛、仕事へと駆り立てます。

休むことに罪悪感を感じますか? 何かをしていないと不安ですか?

清算をする

人の気持ち、親の気持ちを話したり推測するのではなくて、自分の気持ちを話していますか?

自分の感情に向き合うことから始めましょう。

親との未解決な問題を配偶者へ求めることもあります。配偶者に親から与えられなかった要求を満たしてもらおうと考えることです。それを回復と呼んでも良いでしょうか?新たな連鎖ではないでしょうか? それらから離れるためにもご自分の気持ちと感情に向き合いましょう。

アダルトチルドレンの悩みやご相談にはカウンセリング沖縄/心体カウンセラー™武田美紀へお問い合わせください。

私の経験では、自分の感情や思考に無関心のまま「いい子」を続けている時には体に影響が出ているようです。冒頭に記載した「病気になって親の気を引く」ということをいくつになっても無意識に行っているのではないかと思うこともありますし、意識ではその孤独感や無力感に蓋をしているつもりでも、体はそれに耐えられないというSOSとも感じます。

このような症状(因果関係の検査方法はまだ存在していませんので推測になります。エビデンスだけでは証明できないことも世の中にはあるのではないでしょうか?特に心の問題や心体の総合的な関係についてはまだ解明されていませんね)を拝見するにつれ、やりきれない切ない気持ちになります。本来は背負わなくてもよい責任を追い、長年頑張り、その後体調不良にならなくてはいけないのだろうか?と。親のために「いい子」でいたこと自体はこれほどまでに報われないのだろうか?と思うことがあります。

心からお伝えしたいのは「ぜひご自分を理解してほしいのです。」

アダルトチルドレンの方は感じることを止めてしまうことも多く、親との問題を「親には感謝しなくてはならない」という世間的な正論を優先して問題に向き合うことを避けるように思うときがあります。何かに気づきかけると「親のコントロール」があなたの気付きを阻害することもありますし、実際に自分自身と向き合うと培ってきた価値観が崩壊することが不安になり、恐怖を感じるのでしょう。

しかし、一度自分の心と向き合ってみようと思われたらぜひカウンセリング沖縄/心体カウンセラー™へご連絡ください。

悩んだ時の一冊

アダルトチルドレン関連の良書は多くあります。自分の生きづらさを感じていたはるか以前の私はアダルトチルドレン関連の書籍を読み、「生きづらく感じて当然なのだ」と原因がわかった気持ちになりました。しかし、それを改善、解決となると当時はキネシオロジーとも出会っておらず、もちろん自己統合などの意識も体感もなく理解はできたけれど手が打てない状態でした。心体カウンセラー™として様々な対処法を行いますが、いつも思うのです「諦めないで欲しい。その生きづらさを解消していく方法はあるし、一度自分の心体ケアに取り組んでから判断してほしい」と。

 

 

コラム一覧へ戻る

 

ストレスと向き合うことが大切だと分かっていても、それを実践するのは容易なことではありません。うつ病や精神疾患などの原因を探していくとアダルトチルドレンという状態に心当たりのある方がとても多いです。生き辛さは育った環境の影響を受けていたということです。心身の健康と美を保ちたいとお考えの方、うつ病症状などダメージからの回復のために沖縄と名古屋でで専門的な心理・心体カウンセリングを受けたいとお考えの方は、心体カウンセリング/心体カウンセラー™ 武田美紀へご相談ください。
学校・職場・恋愛・人間関係など皆様のお悩みに真剣に向き合い、あらゆる角度から総合的にバックアップするカウンセリングです。料金に関する疑問等も、お気軽にご相談ください。