人智学という考え方ー6 天秤
今回は天秤・平衡感覚を書きますね。
天秤
前回の予告に「請求書がこないか?」ということについて書いた外部ブログのリンクを貼っていますので、それを読んで頂いたものとして書き進めます。
魂の扉・十二感覚―人智学講座 (耕文舎叢書 (3) こちらの書籍の
魂が天秤にかけられる
という一文を読んだ時に、(おや?これは例の請求書のような事ではないだろうか?)と感じたんです。
そして、平衡感覚ということも続けて書きます。
平衡感覚
平衡感覚は、私たち人間の本質をそのまま表現しているのです。
人智学ではこの本質を自我(私)と呼んでいます。
という記述があり、自我喪失の体験を船酔いの例を挙げて説明されていました。
なんとまあ、例え方も同じで、
これこそ、私が「酔っぱらっているように感じる」と今までも多くのコラムに登場させてきた感性でした。
自我があると真っすぐに立てて、地面に馴染み、平衡を保つということが心地よい感情のための土台になるという事でした。
私もそうだと思います。そう在りたいと願ってセルフケアの内容も組み立てています。
そして、
人間にとって最も大切なものは感受性の豊かさ
と思われているそうですが、平衡を保てないと、感受性が上手く働かないようです。誤作動が起きたり、自分が何を感じているのかわからない状態になる。他者の感受性を自分の感受性だと勘違いするようなこともあるでしょう。
重力場が乱れているというのはこう言う事でもあるでしょうね。
平衡感覚が取れない訳だから。
ワンネスと平衡感覚
「人智学という考え方ー3 放り出された?」でワンネスという事に触れました。
ワンネスはワンネスだろうけど、そればっかりってどうなの?という私の感じ方をもっと分かりやすく書けそうなのでTRYしてみます。
それは、
- トランスしていたい、
- 解離していたい、
- ワンネスに溶けたい、
- 大きなる存在と一体になりたい、
- 現実を感じたくない、
- 自分を消したい
という考え方が平衡感覚を失っているという意味でして、じゃあ どうしたら平衡感覚が取れているように感じるか?と考えた時に、
1、自分独自の空間と、2、皆と共有している大きな空間の両方のバランスが良い状態が平衡感覚がとれていそうだなと思いました。
簡単に書くと、両方大切ってことです。
もっと簡単に書くと、陰陽が整っている状態。
言葉は簡単ですが、あなたは今どうなっていますか? これもまた奥が深いんですよ(笑)
また違う言葉で書くと、瞑想で厄介な事(例、禅病)に傾く方は、こういった平衡感覚が乱れているんでしょうね。
天秤、平衡感覚という感性があるとわかるもの
天秤というのは、まぁ、バランス感覚や陰陽のバランス感覚とも言い換えてもいいでしょうか?
どちらも、結局似たような事を書くために登場している言葉ですね。
で、これまた面白いことに、こういった感覚が育っている(整っていると)、誰が自分の言葉で話しているかがわかるそうです。
それは、
模倣と霊我の違いが感じられるからだそうです。
霊我の説明は私自身にはできませんので、書籍からそのまま引用しますが
エゴイズムとは関係のない、その反対のもの。
という事でした。
私の感じ方で書くと、模倣と霊我とでは、重力場の重みの違いを感じる。とでも書きたくなりました。
私が直接会話したことのある、こういった感性が整っている方達は、様々な事象に対して、非常に的を得ていた気がします。今、目に見えていること以外(背景や磁場?)を感じているというような、それこそご自分がしっかりある方達でしたね。(今気がついた。私が実際にお話したこういった皆様はその多くはよくあるイメージの瞑想をされません。ちなみに私も良くあるイメージの瞑想はしませんが、瞑想にまた別の意味があればそれはやっているのかもしれませんね)
おそらく、私が磁場と感じるのと似たナニカを感じる平衡感覚が育っている(整っている)のだろうという理解に至りました。
ですから、こういった平衡感覚ってどんな感じなの?と興味をお持ちでしたら、トランスする癖を控える自意識も持たれると良いと思います。
フワフワして気持ちいい~というものとは、感じ方が全然違いますし、ウットリ、恍惚というその様も種類が全然違うと思いますよ。
ルドルフ・シュタイナー氏のおっしゃる
人間にとって最も大切なものは感受性の豊かさ
という意味での感受性を伸ばすこともできるし、鈍らすこともできて、あなたはそれを選べるという事でしょう。
これも生命意図なのか?
魂の扉・十二感覚―人智学講座 (耕文舎叢書 (3) こちらの書籍の内容を理解していく上で自分が過去に考えてコラムに書いてきた事がとっても役に立っている気がする。また一段階感覚が編みあがってきている感触があるようで嬉しいです。
生命意図的に書くならば、私はルドルフ・シュタイナー氏の考え方を体感、体験できるようになるために、「禍福は糾える縄の如し」という経験を積んできた事になる。凶事は吉事という言葉もある。私が「苦しい、楽になりたい」と思っていた遥か昔の日々は今日このコラムを書くぞ!という私自身の生命意図にもなるよね?
物事を理解する時に、必要な体験量、思考量、そのための時間ってある程度必要な気がしている。
だから、焦ってもあまり意味がない。ウルトラC、D、Eを披露したい気持ちもお察しするが、平衡感覚も大切にしながらやってくださいね。
まぁコツコツとやっていくのが良いんじゃないかな。
予告
次回は、五感や感性について書いて行く予定です。
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