アダルトチルドレンや共依存、〇〇障害で起きている脳内ループ、スリップ

東京と名古屋で講座と個人セッション(統合心体カウンセリング™ )を行います。

2019年1月14日~16日は東京で。 18日~20日は名古屋で講座と個人セッションをいたします。

どうぞご参加ください(^^) あなたにお会いできるのを楽しみにしております。

詳細は専用ページでお知らせしています。(日程表はスマートホンの横枠に収まるように縦長になっています)

 東京・名古屋での心体カウンセリング・講座の日程

 

前回の続きから始めます

今日はこの記事の続きを書いていきます。

次元のバグの現れ方? あなたの時間間隔と空間感覚は、あなたの知らないところで機能している。

 

前回の ↑ の記事の、脳内のスリップ(スリップというのは、同じ場所で同じように滑って、元の場所に戻ってしまう。これが何度も繰り返される。とイメージしてください。)とループ(輪の中にいるように同じことが繰り返される。のつもりでお読みください)から出るチャンスもあるし、無限ループのような状態に陥る時もある。

とてもシンプルに言うなら、ストレスのバランス調整をしていると、このスリップ現象、ループから脱出する可能性が高くなると思える。この脱出ということも、各々の脳のタイプによってその時間が変わるのだと感じています。

境界例の場合

境界性パーソナリティー障害というだけの意味ではないというのを参考図書と同じように境界例という表現を使ってみます。

境界例の場合、自分の思い通りにいかない、ならないという事について反応が、誰にでもある「思い通りにいかないから面白くない。つまらない。腹が立つ。」よりも強いようでもある。その強さは丸ごと自分を受け止めて承認してくれる「誰か」を求め続けるという意味でも、それを求めることと、手に入らないことの折り合いがつきにくいように感じる。

するとどうしても「空虚感」がついて回るだろうし、執着も生むでしょう。

自分独りではそれと折り合いにくいので、「他者」「誰か」に満たしてもらわないと「イヤ」だということなのかもしれないが、自分で自分を満たすということは好みではなく、誰かが満たしてくれることが必至であるという絶対的価値観を抱えているという可能性もある。

不安が出発点と言われており、今現在がどうであろうとその脳内認識が不安な時間のまま止まっているんだとしたら、多分それなりの時間をかけて、その不安空間・時間から脱出していくという選択肢があると考えていますが、

自分で自分を満たすとはなんぞや?というその感覚が認識できないという事でもあるだろうから、やっぱりそれなりの時間をかけてストレスに丁寧に向き合っていく方法が良いのだと思っている。

おそらく、これを求め続けていると人間関係は濃くなる前に破綻していくことも多いだろう。誰かに居て欲しい、丸ごと受け止めて欲しいという強い欲求が、ある種の激しさとなって出てくることがあるようだから、「もうあなたの要求にこれ以上応えられない。」「ついていけない」と相手が思いはじめると、欲求が他人を遠ざける結果にも繋がっていくケースがあるだろう。

求めることは誰にでもある事けれど、「過ぎる」というその度合いが当事者を結果的にシンドイ環境に追いやっているのなら、やはりストレスケアを丁寧に気長にしていく事をお薦めします。

書籍ではもっと詳しく解説されていたので是非読んで欲しいが、私が最近思う事は、当人はやぱり葛藤を抱えるだろうからシンドイだろうなぁとなんとなく切ない感じもするんですよね。

「度が過ぎる」場合に、それが私に向けられたものならば、やっぱり応えられない。ということも過去に少なからずありました。愛情を試すようなことも含めてね。

私はそれに最終的には応えないが、応えないからと言って当事者のシンドサに気がつかない訳じゃない。きっと、好きという表現や、好きになって欲しいと思う欲求を求めるとなるとこのやり方しかわからないのだろうと思った事もあったけれど、私が「過ぎる」と感じるそのすべてを受容することが善いことともやっぱり思わない。私が「応えない」という選択をしたときに悩んだり、切なくなったりして自分なりに対処しているのと同じように、当事者として「他者へ要求し過ぎる」というような事があるのならばそれに自分で対処していくしかないのだろうと思っています。

愛情を求めている。ということはとても分かるけれど、大人になっていく時に幼少期と同じやり方では、社会生活をしていく際に通じにくいということを誰しもが学んでいくのだと思うが、色々な脳のクセがあると知った上でこれを書くのもジレンマがない訳ではない。

 

脳の中の認識エリアで、時間と空間がスリップ(ループ)しているという現象が感覚として理解できるような気がするだけに、本人の意識とは少し異なる行動を本人がとっていることも多いだろうと思って、なんとも言えない気持ちになる時がある。

 

愛を求めて。という事が、人間関係のいざこざも生むし、憎しみも生むし、などと考えると複雑な気持ちになる。

 

関連する過去の記事を紹介します。

被害者意識を持つだけ損。世界は広いこと思い出して!

 

共依存も近隣にいる

境界例はこれ、共依存はこれ、〇〇障害の現れ方は100%これ、とそんなにはっきり区分けできるものではないので

グレーゾーンのどこに今は居るのか?と考える方が話がわかりやすいように思っています。

 

私は、コミュニティラジオ局の「FMよみたん」で何年かラジオ番組枠を持たせてもらっています。一番最初の番組名は「毎日がキネシオロジー沖縄」という名前だった。今は「沖縄カウンセリングラジオ」になっていて、番組の1時間全てでカウンセリングの話をしているわけではありませんが、心理的な話や身体の話もゲストがいらっしゃらない時は多くなるんです。

番組の中で、度々この本の放送日該当ページを話題に取り上げています。(タイトルにAmazonへのリンクが貼ってあります。詳細はリンク先でお確かめください)

心の傷を癒すカウンセリング366日 (講談社+α文庫)

今回の記事の脳内スリップ、脳内ループについてコラムをどうまとめようかな?と頭の中で考えている時期に、正にこの本の11月20日のページの内容がシンクロした。

 

それは共依存やアダルトチルドレンの傾向があると、心安らかにならない人や環境から少し距離を置くと、自分が感じた心の痛みやシンドサをすぐに忘れてしまう人がいるという内容でした。

相手が少し態度を軟化すると、辛い体験を忘れて、何度も許して、また惨めになる人間関係を繰り返す。

と、脳内も行動もスリップ、ループするという事が別の表現で書かれていました。

 

著者は

過去のつらい経験から学ぶことができず、違った行動ができないのです。ー心の傷を癒すカウンセリング366日より引用

と書かれていました。

※対処法も書籍に載っているので、どうぞ実際に読んでみてください。

繰り返す理由はあるのだろうか?

平和では刺激がなくてつまらないから過去のシンドイを繰り返したくなる。

変化には、それを上回る「戻ろう」という力が働きやすいので、戻ろうパワーが強い。

平和がつまらないという認識はなく、苦しい方が生きている感じが味わえる。

シンドイと気合が入る。ヤル気がでる。

コントロールしたい、征服したい、服従させたい。と、その逆の、コントロールされたい、征服されたい、服従したい。という根底の器質の現れ。性癖。

嗜好や意味などなく、機械的な脳の反射。

 

ストレスケアをしても、環境や自分の行動がスリップ、ループしているように感じたら、

「さて、自分のこのスリップ、ループは自分が選択しているのだろうか? 流されているのだろうか?」などとチェックされても良いと思います。

 

私も今まで、自分が嫌いになるほど「もう うんざりだ!」というパターンを繰り返した経験がありました。今も何かしらあるでしょうが、生きづらくはないので まぁいいか。と思っていますが、自分にホトホト嫌気がさした、うんざりしたような出来事や時期、スリップ、ループの対応策は、やっぱり自分で意思を持って断ち切るというものでした。

同じ事をするのを辞めていきました。

 

それまで苦手だったり、回避して、向き合わなくて先送りすることが、それほどの「ウンザリ」に繋がったわけですから、自分が痛むという経験が、実際の行動に移るために必要だったとも言えます。

陰が転じて陽。という作用が起きるくらい痛みを繰り返して、自分が強くなっていったのかも知れませんし、ようやく新しい行動パターンとして定着したとも言えます。

 

少なくとも、空間、居場所は変わった感覚があります。

空間が変わるための時間が必要だったんですね。

その必要な時間には、行動変容という行為を行い、それが定着する時間だったと思います。

人生というイベントをどう捉えるか?

参考図書(身体の時間―“今”を生きるための精神病理学)の中では、著者も木村敏氏という精神病理学者の研究内容を引用されていたんですが、

それは

人間の心理的時間感覚を「祭りの前(アンテ・フェストゥム)」「祭りの後(ポスト・フェストゥム)」「祭りの最中(イントラ・フェストゥム)」の三つに分類し、現代思想界から注目された。「祭りの前」が統合失調症的、「祭りの後」が躁うつ病的、「祭りの最中」がてんかん的と考察された。ーWikipediaより

という表現でした。

 

私は、そもそもの「空間認識に特徴があるな」「ということは、時間認識もそうだろう」と感じた自分のあの感覚を共有したこの書籍にとても感動したんですね。

木村敏先生も、著者の野間先生も、きっと「おや?なんだか感覚の捉え方が特徴があるな」と感じたそれを研究されたんですもの。お二人ともあの感覚を「空間」や「時間」と捉えたに違いないと勝手に思ったからでした。

そして、その解説が非常に私にはしっくりきました。

 

度々「あなたは『いつ』『どんな時間認識』にいますか?」と書いてきたのは、この

  1. 「祭りの前(アンテ・フェストゥム)」
  2. 「祭りの後(ポスト・フェストゥム)」(これは あとの祭り と考えるとわかりやすいと思います)
  3. 「祭りの最中(イントラ・フェストゥム)」

この3つに

4.「かなた」

を加えた4つの空間と時間の認識の関わりについてでした。

人生というイベントと脳内の多次元

精神と心理、肉体の果てしのないグレーゾーンに生きている私たちは、この4つの空間の中の定点にいたり、移動したりしながら生きているのだと思います。

このグレーゾーンが脳内(身体も含む)の数次元パラドックスと関わり合っているんだな。

と、私なりに全体像や細かいバリエーションが理解できた(という感覚の)ときに、なんだか長年あれやこれやとぼっち研究してきたことが一旦終結してしまいました。

余談

答えがないからこそ、コツコツとライフワークのように思慮してきたことが、まさか一旦終結するとは予測していなかったので、何とも言えない感覚に自分でも驚きました。ちょっとした寂しさも覚えたのは、きっとこれまでのぼっち研究が私は楽しかったんでしょうね。

Q&AのQが壮大であっても、一旦富士山の山頂についたような、Aを得た感覚にも幾つかのバージョンがあることを知りました。(以前の体験はこちら。コラム「なんにもない。怒りも喜びもこだわりも欲求も。」)

 

私の長年のこれは、世の中の真理を知りたいという方々と結局同じようなベクトルだったと気がつきました。

「真理の追及なんてしても、『真理が無い』なんて結果かもしれないよ。」という興味の持ち方でしたが、精神や心理だって性質は同じですものね。脳科学と言われていても、「結局わからないことの方が多いんじゃなか?」と思っている。

だから、研究はするものの、自分が生きている当座のところまでを体感するに過ぎないんだけど、とそもそも答えを得ようとも思っていなかった。なのに、答えを得たわけじゃない(と思う)のに終結感があったことにちょっと驚いた。

 

あら? 私は次は何をしたらいいの?というような気持になったが、将来のことなどわからない。

これまで通り、粛々と生きていく以外ない訳だけど。

では、4つの分類と脳内多次元パラドックスをどうバランス調整していくのか?

 

一番の肝はここだ。

 

この4つの空間と認識の脳のクセの分類脳内多次元パラドックスをどうバランス調整していくのか?

 

書籍には、私の行っている心体カウンセリング™ を後押ししてくださるような記述がされていました。

 

この「この4つの空間と認識の脳のクセの分類脳内多次元パラドックスをどうバランス調整していくのか?」に対する、心体カウンセリング™ と通じたサポートの役割です。

 

1、それは対話を用いたカウンセリング

下にリンクを貼った記事の後半に書いたように、個人セッションの際に行っている事です。

私は個人セッションの際に、時間の感じ方と空間認識の感じ方について調整することが多いです。(統合心体カウンセリング™ では特に)

クライエントが今、どの次元(空間と時間+α)にいるか? それをどう感じているのか? を確認し、ご本人がそれによって生きづらいのであれば、認知の歪みの調整のサポートをしています。認知(とらえ方・感覚)の新しい方法をご提案しています。ー下記にリンクをはった記事より抜粋

多次元の理解。皆が元々それを体験しているという私風理解。

 

2、それは身体からのアプローチ

空間認識も時間認識も(とういことは次元の捉え方)、重要なアプローチ先として体の存在があります。

私達の歴史性は身体の図式へと刻印されているー書籍「身体の時間」から引用

 

トラウマと呼ばれる状態であったり、不安、恐怖という系列の身体の記憶が変化したら楽になるんじゃないか?という考え方です。

レジリアンス(回復力)を阻害するような因子があれば、それを記憶している身体にアプローチすることで、当事者が生きやすいと感じるような空間・時間認識へと変容するのではないか?

 

衝動的反応で「今」を感じるパターンを手放そうと思ったら、過去、現在、未来を整理することで時系列にそった「いまここ」が体感できるのではないか?という事です。

 

認知の歪みがあるのなら、それが生きづらいのなら、それを時間と空間という私たちが存在している次元という視点をもって修正していくことをお薦めしたいのです。

 

それが、本来のあなたを思い出す萌芽となるかもしれないし、

新しいあなたに生まれ変わる萌芽となるのかもしれません。

 

生きやすさを感じるという新しい扉の萌芽にもなるのかもしれない。

 

統合心体カウンセリング™ がお薦めです

悩み・苦しさから脱出するため心体双方向から集中的にケアするコース

 

参考書籍

書籍のタイトルの文字にAmazonへのリンクが貼ってあります。詳細はリンク先のAmazonでご確認ください。

身体の時間―“今”を生きるための精神病理学 (筑摩選書)

 

補足:ホームページ内 記事の検索の仕方です

EBISUさん

コラムを読んで下さる方から、「あぁ あの記事がよかったからもう一度読みたい!と思っても、沢山記事があって探せない(困)」と聞いたよ。

 

心体カウンセラー 武田美紀

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(2018/12/02)

 

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