※このコラムはメインブログに記載した記事に訂正、加筆したものです。
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アルコール依存症と私の経験について
アダルトチルドレンのコラムを書いています。
今回はアルコール依存症について私の意見や体験談を書きます。
私のこれまでの人生でアルコール依存症と私が認定している方が数名います。特徴的なのは どなたも病院にはかかろうとしないし、治療もしない、 アルコール依存症の回復のための行動にも移らないし 自助グループにも属そうとしませんでした。
その理由は、 自分はアルコール依存症だ。ということを決して認めないからです。 「否認」と言われる状態です。
これはもう本当にそうでした。
言い訳は沢山します。または、聞く耳を持ちません。
飲まない側から見たら、 のらりくらりと言い訳をして反省もしない、聞き分けも無い、 「甘えている」「精神がたるんでる」としか認識しない方もいますが、これは病気なのです。 病気は様々な種類がありますが、依存症や中毒もこれはこれで本当に大変です。
アルコール依存症は 酒癖が悪い。を超えていますし、 大抵の方は暴力的になったり、言葉の暴力を使います。 目つきがガラリと変わる方もいました。そして気が大きくなるのでしょうね。キレたりします。周囲にあたります。
そして、それを覚えていません・・・・。
だから、「きっとあの人も反省してる。」はこちらの勝手な思い込みだという事を私も学習した事が何度もあります。
ひどいことを言われて不愉快になっても、 「まぁまぁ、酒の席のことだから。」となぜか酷い事を言われた方がとりなされて言われ損だったり、 その位大目に見てあげてよ。という風潮があります。 大目に見てもらいすぎて当の本人が取り返しのつきにくいアルコール依存症を生むことがある事だけは知っておいて欲しいなと思います。
アルコール依存症については、検索していただくと多くのサイトがヒットします。一度そちらも検索してみてください。そして、アルコール依存症の家族についての記事も同じく検索してお読みになってください。
ですから私はあらゆる依存症からの回復のための行動に移られている方、治療を受けている方、自助グループに属する方のことは応援したいです。
心体カウンセリング™ を行うようになってから
- 「アルコールから離れたい」(その後 見事に希望を果たされました。良かったです)
- 「以前、アルコールにハマりましたが、脱出しています」というお話も伺いますと、
ご本人の決意次第ということを益々実感しますし本当に良かったと思い嬉しいです。
アルコール依存症の方(他の依存症についても)も、体調がすぐれない時や人間関係(職場や家族)このままではマズイと頭では考えることがありますが、考えたり、反省をするだけでは依存症から脱出できないのです。私の存じ上げている依存症から脱出した方のように行動に移すことが必須です。 体調不良で飲めなくなってからでは内臓のダメージ面からみても手遅れになりかねませんし、その頃には人生の希望が持ちにくくなります。
回復のための行動(通院や診療を申し込む。自助グループの集まりに参加する。)はしていても「否認」をすることはあるそうですが、やはり応援したいです。 なぜなら、私がアルコール依存症と認定した皆様は回復のために何もしていない(しなかった)からです。
それは、先ほども書いたように、私がこれまでの人生に遭遇したアルコール依存症の方は まず、認めないので、 回復しようともしないからです。
このような態度だけど、費用もかからず、内緒にしたままで、痛みも苦痛も我慢の必要もなくアルコール依存症から脱出できる魔法があるならきっと試すと思いませんか? だからこそ、心の奥底では「治りたい」「なんとかしたい」と思っているのだろうと思えるのです。習慣性と依存から離脱する時の苦しさからの回避行動が優先してしまう。
周囲の我慢や他者の思いやりについて
私は数名のこういったアルコール依存症の方から 罵声というか、これは言葉の暴力、DVだよね。ということを言われたことがあります。 私だけではなく おそらく周辺にいる皆が同じ体験をしていました。
これは病気なのだからと周囲が我慢しても、アルコール依存症のご本人の状態が良くなるわけでもなく 我慢をしても変化はありません。
飲まない時は優しい人だということや、悪気の無い人だということを理由にして周りが我慢することは助長に繋がるという可能性を知っていることも大切です。
周囲の「優しさ」がまた難しいのですが、優しさが裏目に出ることがあります。これが麻薬中毒で麻薬を体から抜かなければならない時に本人が苦しんでいても、苦しそうだからと麻薬を与えて手助けすることは優しさとは言わないでしょう。そういう意味でもご家族もアルコール依存症についての理解(理解とは全て許すという事ではなく、対処の方法を理解という意味です)が必要です。
後で紹介する書籍の中にも、「一人のアルコール依存症者のまわりには、数人の酒を飲まない病人が出ると言われている」と書かれていました。本当にそう思います。私の経験上もそうでした。破壊力があるんです。私も痛手を負いました。そして、キチンと認識することが大切です。この病気が進行性だということを。
変化はご本人が 回復を決めた時でしょう。あなたが我慢した時でない確率が高いです。
そしてある日 私は我慢するのをやめました
アルコール依存症は病気で、周囲も心の痛手を負います。本人も周囲の私達とは種類が違いますが苦しいのは確かだろうと思います。気合い不足と言われて叱られたり、精神論で治すというのは本当に道のりが困難です。
そんな経験もあり、私はアルコールを楽しく明るく飲む方とはご一緒しますが
- 度が過ぎて深酒する方や
- いつも(毎回)酩酊しているような方
- キレる、からむ方(これはアルコール依存症でなくてもです)
には もう我慢することをやめました。
飲酒の席に同席しなければそれらを見ることも体験することもないですし、 飲酒の席でなくてもシラフではいられない方、絶えず飲んでいる方には会わなければいいのです。
私は「飲まないと会話ができない方」に歩調を合わせることをやめました。 相手の方も素面で当たり前に会話したいという私に歩調を合わせる気がない。お互いに好みが折り合わないので無理に合わせることもないという結論に達しました。その時間は私には楽しくないし、なにも生まれません。自分の人生の時間を大切にすることにしました。
これが私がおそらくアルコール依存症だけれども、回復のためには何もしていないケースから学んだことです。
私が我慢したら、とか、優しく思いやったらきっと良くなる、とか、悪気はないんだと察するということこそアルコール依存症を助長してしまう事を知ったからです。
心体カウンセリング™ をお申し込み頂きましたらカウンセリングで依存症のサポートをし、周辺の方(ご家族や彼、彼女さん)のサポートもいたします。しかし 知人、友人でも本人がカウンセリングなど回復する行動をしない、望んでいない場合はサポートはしません。勝手にサポートしても飲む量が減ったことがなかったという経験から決めたことです。 治療のガイドラインに沿わない思いやりは底なし沼に沈む様に、何にもならず消えていくだけだという事を学びました。
だからこそ 回復のための治療にご本人が向き合ってもらうしかない。
以前、テレビの「しくじり先生」という番組でギャンブル依存症になったタレントさんが登場されました。 このままでは俺はヤバい。と気がついても繰り返したということです。 治す、止める。までは大変だとお察しします。
この様な経験が心体カウンセリング™ に活かせました
今回の記事は、私はアルコール依存症の「その周りの登場人物」として思い出と体験があるということです。
ですから、心体カウンセリング™ を行う際に依存症のご相談内容を伺って アルコール依存症(他の依存症も含め)ご本人の大変さも、周囲の方のお気持ちも決して甘く見ることがないということにつながりました。
優しいきれいごとでは済まないことがあります。
もう一度同じことを書きますが、後で紹介する書籍の中にも、「一人のアルコール依存症者のまわりには、数人の酒を飲まない病人が出ると言われている」と書かれていました。本当にそう思います。私の経験上もそうでした。破壊力があるんです。私も痛手を負いました。そして、キチンと認識することが大切です。この病気が進行性だということを。
私も体験している真っ最中は大変シンドイ時期でしたし、自分が受けたその影響をお手当するのにも時間をかけましたが 今日の体験談を書けたことだけでも 良しとします。
アルコール依存症は様々な影響を生みます。合併症もおこす危険な病気です。 治療を受けてください。そのサポートに心体カウンセリング™ をご利用ください。
もう随分前ですが 確か、メグライアンという女優さんも長くアルコール依存症の夫を支え続け、最後には離婚を選んだと報道されていました。結果的に飲酒をサポートしてしまう「イネイブラー」という存在になってしまっていたという事実がメグライアンさんにあったかどうかは不明ですが、長く支えていらっしゃったようですのでやはり辛い体験だったことは確かだと思います。
思いやりとやさしさが結果的に助長させてしまう事があるんです。 本人の意志と治療が必要です。 それが家族愛や支えたい気持ちから発生していても、皮肉な結果になる時があるんですね。「イネイブラー」という言葉も良ければお調べになってみてください。残念なことだとは思いますが、現実を見る事も大切な時があります。
心当たりのある方は、最初は近隣の通いやすい専門医をお尋ね下さい。 回復の過程で心体カウンセリングのサポートが必要でしたらお申し付け下さい。
専門サイトで紹介されていた書籍です
この書籍は医師が病棟での講義(勉強会)で配布した資料が出発点で、その後小冊子になり、書籍になり、増刷を重ねて十万部を発行して現在に至っているそうです。他にもアルコール依存症について数冊著者があり専門医でいらっしゃるのでしょう。 書籍で紹介されている治療薬については、進歩や変化が早く最新の治療とズレがあるのかもしれませんが、実際治療にかかる際に医師に薬剤について質問をし、説明を受けることを薦めます。
私は抗酒剤という存在をしりませんでした。もっと早く理解して、私の人生に登場したアルコール依存症が疑わしい皆さんに薦めることができたんですね。アルコール依存症についての理解とはなんだろう? と今更ながら手がかりがわかりました。回復はするが治癒の無い病気だと分類されていることもご家族、知人、友人は認識することも大切です。心の回復に心体カウンセリング™ はお役に立ちます。
第5章のアルコール依存症者の心理。は私の体験談に登場する数名の方にピッタリと当てはまっています。読んでいるうちに思い出して、なんだか切なくなりかけましたが、今は対処方法がわかるので、そんなしんみりした気持ちよりも「本人の意志さえあれば回復できるんだ」という思考へ変化したようです。
目次
- アルコール依存症とはどんな病気か?
- アルコール依存症がひきおこす身体の病気
- 家庭や社会への影響
- 抗酒剤の効果
- アルコール依存症者の心理
- アルコール依存症からの回復
- 自分を知る1ー欲求と不安ー
- 自分を知る2ー感情の法則ー
合間の体験エッセイも読んでくださいね。
アルコール依存症について向き合うことが大切だと分かっていても、それを実践するのは容易なことではありません。依存をおこす根本のストレスと向き合い、心身の健康と望む人生を保ちたいとお考えの方、依存症症状などダメージからの回復のために主に沖縄で専門的な心理・心体カウンセリングを受けたいとお考えの方は、心体カウンセリング/心理・心体カウンセラー™ 武田美紀へご相談ください。
皆様のお悩みに真剣に向き合い、あらゆる角度から総合的にバックアップするカウンセリングです。料金に関する疑問等も、お気軽にご相談ください。