事実と解釈
事実と解釈。あなたの望む人生はどんなもの?
これまでも、事実と解釈についてはいくつか記事を書いています。
FACTとOPINION
ということについても、FACTは1つではなく、人の数ほど(人の認知の種類ほど、人の記憶の数ほど)FACTがあって、それについてのOPINIONとなると余りに多岐に渡りそうだということも書いたことがある。
こういうことがわかるようになると、過去も変わる。
辛かったとか、幸せだったとか、
自分が覚えていたい記憶だけがフィルターにかかって残っていたりしませんか?
もちろん私自身の記憶も私の認知システム経由でしか脳内再生できないですし、
それは当事者が複数いて記憶をすり合わせたりすると驚くほど相違があるときもある。
思いたいように、過去を捻じ曲げちゃうことだって、個体差はあれど、人間が生きていく上で必要な脳の働きなんだと感じています。
補足するなら、記憶の正確さやFACTというものをどこまで追求する必要があるのか?なんていう、そもそも論にまでたどり着きそうです。
仕事のスキルや、勉強の結果という共通のラインが設定されるようなことは記憶の正確さの必要ラインが分かりやすいけれど、
個人的なこととなると、それぞれの人生観などとも関わってきます。
記憶の正確さやFACTというものをどこまで追求する必要があるのか?
ある時に、確かにこれも大切だけど、本人が自分の生き方をどう感じているか? どう感じやすいか?ということが置き去りになってたらあんまり意味がないかもね。と頭によぎったこともありました。
精神や心理、人生ってほんと考えたらキリがない。
しかし、案外シンプルに捉えたら良いんだ。ということも私自身は感じている最中です。
それが、「事実と解釈」にも反映されてくるからね。
ニーバの祈り。「直面化」という取組み。
アメリカの神学者
ラインホルド・ニーバー「ニーバの祈り」
変えられるものと変えられないものを見極める知性を与え給え
変えられないものを受け入れる冷静さと
変えられないもの以外はすべて変える勇気を与え給え
これは1つの「直面化」についての言葉だと思います。
事実と解釈についての的を得た言葉でもある。
ポジティブシンキングのみでは直面化とは異なる。
ポジティブシンキングのみの認知方法を「幼児性」とバッサリと表現されている書籍もありました。
ネガティブを認めないという状態も、それはそれで自己統合の弊害にはなるでしょうが
どうしても認めたくないことというものがあるのなら
わざわざ直面化をしようと思うわけがない。
それが、時期尚早なのか、生きている間はそれはするつもりが無いのかはわからないですが。
「人間嫌い」に由来するものもある。
人生に何かが足りないと苦悩する時、人は往々にして「自分」を見失っているという説がありました。
足りないものを埋めたいという欲求は
察して欲しい。という、この「察する」という行為を愛だと捉える認知スタイルを好むときがある。
彼に察してもらえない彼女
彼女に察してもらえない彼
これは夫婦でも家族でも、友人でも良いんだけど
察してもらえなかった自分を悲しんだり、憐れんだり
察することができなかった自分を責めたり、落ち込んだりする。
察する=思いやり なのかどうかはケースバイケースでしょう。
察することを、人を利用するためや犯罪に使われることだってあるのだから、それを直ぐに「愛」と変換できないことだってあります。
子どもから大人へ成長する際に、「誰かに何かを与えてもらう」ということを
沢山欲しがる方もいれば
ある程度で満足する方もいる。
- 自分が欲しいものが与えられない
- 自分を察してくれない
- 自分に気配りをしてくれない
- 自分を見ていてくれない
だから、そんな世の中と世の中を構成している人間が「嫌い」になることもある。
欲しいものをくれない世の中(人間)なんて嫌いだ!ということでしょうか。
こんな時に、ニーバの祈りが実践できて、自分の「事実と、それに対する解釈」について理解できていたら
世の中は自分の心模様を通して見えていて、感じ方は自分発(自分の内面)だ。
という言葉がだんだん腑に落ちてきますが、
自分がなぜ人間嫌いなのか(気づいていない場合は、まず気づく事から始まるわけですが)に気づかないと、それについて考えることすらないわけです。
自分が変わることで改善されるという本当の意味が腑に落ちにくい。
ただ、
(あぁ、生きてるってやだな)とか
(面白く無いな)とか
(つまらない)(だるい)と感じるままに、言い換えれば、それだけで毎日を過ごし続けないといけなくなっちゃう。
だからこそ、
そこから脱出して欲しいからこそ、
「私ってなんだろう?」「どうしてこう感じるんだろう?」ということを検証してもらうと良いですよ。とも書き続けているし
自分の心体のケアを推奨しています。
心体双方向からのストレスへのアプローチって本当に素晴らしいです。
今より必ず楽になります。
今よりどの位楽になるかは、あなたの取り組み次第です。
どうぞ自分の為に、心体のケアを生活に取り入れてください。
(2019/10/12)
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