あなたが抱える怒りや憎しみ、悲しみをいつまで持ち続けるのか? それらとオサラバするには? /心理的逆転・心理的矛盾
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それはいつの出来事ですか?
オギャーと生まれて、命の時を刻み、そして終わる
生まれて、成長し、成熟して、老成する。人生をとある長さまであると仮定するとこうなります。
その道すがら私たちはいろいろな体験をします。
東洋医学には七情といって、精神・感情の状態を「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」という7つに分類する考え方があります。怒りや憎しみ、悲しみ以外にも、恐さというものも そのほかもあるのです。
過去の記憶を思い出すたびに、怒りや憎しみ、悲しみなどを再体験する時があります。私にもありました。これからも何か思い出すこともあるでしょう。
思い出して、それらが解消されていけば良いですし、話したり書いたりして解消されていけばいいのですが、
あなたが今まで出会った方の中に居ませんでしたか?いつも同じ文句や愚痴、怒りや憎しみ、悲しみなどの同じ思い出話ばかりする方が。それも何年も。いや、何十年もする人物。
(※それを歴史を紡ぐという意味で行われる時もありますので、今回はそれは別に考えてください。)
あまりに極端ですとそれは心疾患の1つの症状です。若しくは強い囚われ。強い執着。
うつは治った。と思っているけれど、これを何度も繰り返しているのなら、それはまだ回復途中と思われます。
他の心疾患もそうです。ですから、回復するケアをやめずに続けて欲しいのです。
そして回復のために気がつくと良いと考えているのは、「ぞれを続けている自分は過去に生きている」という認知です。
過去に生きるとは何を表すのか?
私達の脳は、時間がない。と言われることがあります。時間の概念が適応されないことが多い。と書くとわかりやすいでしょうか?
思考として時間の経過を観察することは出来るし、細胞なども細胞時間で生まれ変わっていくのですが、過去の記憶に瞬時にアクセス出来るそういうルートが脳にはあるんですよね。何十年も前にスッと戻るというような。時代をまたぐどこでもドア現象ですね。
- 瞬時に過去の体験をありありと思い出せるのもそういった作用の1つ。
- 過去に嗅いだ香りから当時の風景を思い出すのもそう。
- 似た人を見かけて、忘れていた誰かを思い出すのもそう。
知らず知らずに、いとも簡単に過去に戻ります。そして気がつかないままにその過去を生きている。
加えて、そこにチューニングすると(その過去に戻っていると)、その時の感情の熱量も再体験しているようです。
ですから、憎しみに満ちた、怒りに満ちた昔話を繰り返し繰り返しする方は、自分から進んでその憎しみや怒りの熱量を再体験しているわけです。悲しい話もそうです。
過去は変わりませんから、思い出しても思い出しても、その感情エネルギーに自分が率先してチューニングしている間は憎しみや怒り、悲しみは減ることもなく、同じ熱量であなたを迎えます。完璧なループ状態だという訳です。
瞬時に過去に戻った場合、それに年月が経っていても、当時の感情エネルギーを再体験するというのは、この後書く「あなたの意識の持ち方」に変化がなければ、もしストレスケアを併用していても、一進一退のようなことになりかねないと私は考えています。
恨み節を言いながら、過去に戻りながら、心体のケアをするときにはやっぱり気をつけるコツは有ると私は思っています。
「あれはもう過去の事ですから」「あの出来事はもう終わっていますから、今の私には影響していません」とおっしゃっても体の反応はそのつもりとは逆のことも多いです。私もありました。
乗り越えた。完了した。と言いたい気持ちは分かりますが、こんなことが実際には少なくありません。(多いです。と書く方が近いですかね)
私も今でも自分の反応に「あれ?!」と驚くこともありますが、分かって良かった! と思いますよ。自分の勘違いや間違いに気がつくことで傷つくプライドよりも、それに的確に対処する方が私の心体には大切なので。
カウンセリングやセラピーで原因探しをするのはダメなの?
今のあなたの生きずらさをケアする時に、カウンセリングやセラピーでは「今のその生きずらいと考えるそもそもの発端はなにか?」ということを取り上げます。
表現が抽象的で申し訳ないのですが、「今のあなたに影響を与えている記憶・感情」に、私の場合は心体双方向から多角的な面を持ってアプローチしていきますが、ありありと記憶・感情を感じるために過去のその時に一度戻って頂くことがあるんですね。具体的には「ありありと思い出してください」という事です。
時間のない脳の仕組みを利用するわけです。自前のタイムトンネルを利用しているようなものです。
一旦、それを再体験して頂きながら、その当時のあなたのダメージを確認します。
それが「原因探し」と表現される出来事の1つです。
ダメージを感じたその時・その出来事=「原因」を探す。
しかしですね、ご本人がその一件を終わらせるという目的に意識が向いているのか、原因を探すことだけに目的が向いているのかで随分変わってきます。
あなたによって「過去」の捉え方が変わる。過去は相対的なものだから。
一言で「原因探し」といっても考え方はいろいろあるね
「1つのサイクルを終わらせるための原因探し」と「自分が思うようにいかない理由を探すための原因探し」はやっぱり違いが出てくるでしょう。ベクトルが違いますね。
1つには、そのサイクルを終わらせる「原因探し」には自分も(それを手放すという)責任をとろう。ある意味、痛み分けにしよう。というような受容があるような気がします。
一方、他方の原因探しは「自分がこのような事態になっているのは何故か?」という責任探しという意味合いが含まれていることがあり、そこには「自分で責任を取る」だったり、「痛み分け」というような受容はなく奥の奥の奥には他責という考え方があるような気がするんですね。
とっても簡単に言うと、「過去に生きるのをやめて、自分の足で立つつもりがあるかどうか。」とも1つ考察できるかと思います。これは心と精神の分野で。そしてそれが行動化につながっているかどうかもお考えいただけたら嬉しいです。
過去の出来事を許す気持ちがあるかないか?
以前書いたコラムをご紹介します。
それは無理やりな表面上の「ゆるし」ではなく、「ゆるしているつもり」でもなく
あなたの囚われ、執着が終わっているのかどうかという事とも言えるでしょう。これを「癒ている」と表現されたり、「解放する」と表現されたりします。
未完了の感情を終わらせる。という際に、どの未完了に焦点を当てていくのかによって違ってきます。
ややもすると迷宮へ入り込んだり、最果てまで彷徨ってしまう事もあるでしょうが、私はその経験すら後で役に立つと考えているタイプなのですよね。おそらくその位の時間が現実的にあなた(私)に必要だったという側面もあるような気がします。迷宮に入り込み、はるか彼方へ彷徨ってようやく本人の気が済むことだってあると思っています。気が済むって大切な事ですよ。
こういった事に完璧はないという気づきの有る方もいるでしょう。
キネシオロジー体験講座でもお伝えしていますが、私は潜在意識一辺倒では片手落ちかと思っています。
だって潜在意識と顕在意識がありますものね。
そこのバランス調整も宜しくお願いいたします。
心理的逆転のケア
心理的逆転を起こしておりますと、迷宮ループからの脱出条件としては確率がグッと下がります。
冒頭に登場して頂いた恨み節がとまらない仮の人物をAさんとします。
Aさんは恨み節が言いたいわけです。被害者でい続けたい。それにメリットがあるんです。被害者でいる限り加害者を想定していますよね。その加害者を責めたいんです。許したくない。まだ自分が受けた損の方が大きいから、奪われたものと釣り合っていない。満足するまでは代償を求め続ける権利があるという意識。自分が味わった苦しみと同等かそれ以上の痛い目にあうまでは許さない。(良いとか悪いとかではありません。)
また、その過去は許さないが、それがあって今の自分があるという自負があり、その過去を許してしまうとそれを支えにしていた存在意義が揺らぐような気持になる場合もあるようです。存在意義の証明のために恨み節が必要。生まれたままの何もない自分ではダメで、劣悪な環境を乗り越えた自分は価値があるからOKという捉え方ですね。
このような場合、幸せになったらもう代償を請求できなくなり、存在意義が揺らぐような気持になるケースもあるようです。
もしAさんが恨み節を終わらせる気が無いままに、バランス調整というカウンセリング、セラピーを受けて考えられることは
- 恨み節がとまる。(ピタリと止まる。という事もありますよ。)
- 恨み節は変わらず出てくる。または、今度は別の対象への恨み節が始まる。
- バランス調整でストレスケアをすることをやめる。(カウンセリングやセラピーを受けるのをやめる)
- 恨み節を言う事から、自分の中のバランス調整が必要なポイントに意識が向くようになる。そして徐々に減る。
例えばこのような結果の違いも出てきます。
2.はそれが止まるまでには、カウンセリング、セラピーが期間も量も必要だと考えられます。または、バランス調整をしても心理的逆転(本来のチカラを発揮することを阻む心理作用)が起きていて カウンセリング、セラピーの回復を喚起する働きが機能しにくい。
心理的逆転もそうですが、まだ甘え足りない、子供で居たい気持ちが大きい。愛着の課題がまだ多く残っている。この課題を終わらせた後がどうなるかわからない恐怖を感じている。
3.は無意識にこの状態を改善したくない。被害者でい続けたい場合もおこることです。自分がそういう意味で良くなってしまったら、もうその対象を責められなくなってしまう。正義感という自分は痛手を感じないままに相手を責められる(と、捉えている。の意)という一種の快感を手放したくない。その結果、別の標的を見つけて移っていく場合もあるでしょう。
4.はコツコツと回復に向けて歩き出された時の変化でしょうね。
これも、これ以上は変わりたくない。と思えばそこで歩は止まります。または、まだ先があっても、これでもう終わり。わかった。と終わってしまうこともあります。それは、自分と向き合うのがシンドクなってきた時などに。やめたいと言いにくい場合は、自覚がなく無意識的にやめることもあります。
驚かれるかも知れませんが、ちょっと心理とはイメージが繋がりにくいこの施術の中に心理的逆転のケアが何度か含まれています。そして愛着についてまだ課題が残っている場合のサポートも。
表示を変えたくて、奮闘していますがまだ直せないので下記のご案内を訂正しますと、ハンドトリートメントと表示されていますが、オールハンドで行うフェイシャルトリートメントが正しいです。
甘える機会を失った男性の皆様にも非常に良いと思います。それを口にしなくても対処する手技が含まれておりますので。
もちろん、キネシオロジー心理カウンセリングでも心理的逆転のケアをセッションに組み込んでいます。
自分で「過去の感情に浸る」という習慣を変える
自分の過去の感情に浸るというのも、一種の快感なのでしょうね。
そう、感情に浸るということは、カウンセリングやセラピーで大切だといわれていて、「感じ切る」という言葉が使われています。「原因探し」のところでも触れましたが、理由はキチンと感じてそれを解放するという意図があるからです。
感じるけれど解放するつもりが本人に無ければ、ちょっと難しいケースもあるでしょうね。シンドイほうが快感につながっているのならば。
おそらく、シンドイほうが快感につながっている。という事自体が逆転現象であって、これも並行して対処することがよろしいと存じます。
なんだかバランス調整に限界を感じる方がいらしたら、一度自分の思考ではなく、カラダからのアプローチをメインとした心体カウンセリング™ を一度受けて頂くとまた感覚が変わると思います。
心体カウンセリング™ の目的は大幅に変わることではなく「本来の自分になる」「シンプルな自分に戻る・還る」という事ですので進みはあなたのペースです。不思議な体験や感覚などがある場合は副次作用です。
自分で「過去の感情に浸る」という習慣を変える際に、私が行っている心体カウンセリング™ ではアンカーリングも併用しています。
私の場合は、心体のケアを続けたら食べるものも変わってきました。私達が思ってもいないところに回復の影響が出ているものですよ。
心理的逆転の場合、スピリチュアルに傾倒して問題や理由を他へ向けていくということもあるので、一度「今の」生身の人間として心体カウンセリング™ を体験ください。
過去世に囚われている・執着がある場合でも、バランス調整に働きかけるあなたのBODYは「今」にあるので、心体カウンセリング™ では今感じる事は何か?ということにも重点を置いてじっくりお話を伺っています。
「今」を調整していくと過去は変わらないけど、相対的な過去の捉え方 または、過去との関わり方が変わりますのでそれで宜しいかと考えています。
過去に戻ることも現実逃避の1つ
いろいろな反応がありますが、現実逃避という反応の合も検討しても良いときがあります。
私も理想の自分を設定して、そうなるために精力を注いだ時期がありましたが、別の一面からみたらそれも現実逃避です。そして、これからもそれに気がつくことがあっても驚きません。知らず知らずにしていることってあるんですよね。
なにについても程度問題なのですが、一度フラットな状態に戻って、過去でもなく未来でもない「今」の状態をしっかり感じて、地に足をつけてご自分の状態を確認してみてください。
先ずはそこからですよね。その「今」を確認する行為を「現状確認」と言います。
アレルギーなども「過去に生きている影響」の時もあります
ビタミンCのアレルギー調整をした時の事です。
「ビタミンCと言えば〇〇(とある果物)を沢山食べている」とキーワードが上がりました。「では沢山食べている〇〇を手始めにキネシオロジーテストをしようか。」という流れでした。
果物といっても色々ありますよね。
- スーパーで売っている〇〇 ON(ストレスなし)
- オーガニックの〇〇 ON
- オーガニックではない〇〇 ON
- いつも食べている〇〇(特定のものがあったので) OFF
そうしましたら、いつも食べている果物にまつわるストーリー(過去)が出てきて、それをキネシオロジーのスキルを使って調整したら
ビタミンCのアレルギー反応は OFF → ON になりました。
調整自体は果物を食べる量ではなく、果物に付随しているストーリーが調整ポイントでした。しかし、そのストーリー(過去)がくっついたものを大量に食べますと、消化器官は「ますますシンドかった」と思われますね。
この間数分だったでしょうか? 10分はかかってないと思います。
このようにアレルギー反応も過去に隠れていた回復ポイントを使ってバランス調整ができますが、繰り返すようなら元々の生体反応でOFFな場合と、まだそれは完了していない(過去に戻るパターンが終わっていない)から再度OFFになることもあります。
食べ物を摂取したさいに、過去の感情の影響を受けていることもそれなりに多いようです。栄養の吸収の際にアレルギー反応が出るくらいに私達人間は「過去の記憶や感情の影響を受けることがある」という事です。その未処理の感情を完了させたら解決することもあるという1つのバランス調整の考え方です。
ですから、体に悪いけれどやめられない。と負担をかけるようなものを好んで食べている場合は、ひょっとして健康にならないことで存在価値を保っているケースもあるでしょうね。
これ以外にも動物アレルギーや卵や牛乳、化学薬品などいろいろなアレルギー調整を行いました。
手放しやすい場合と解消しずらい場合があるということです。生物の1つの個性として解消できないこともあるでしょう。あくまでこれはアレルギー調整という1つの手法・考え方です。(他にもアレルギー調整で使われているテクニックは世の中にあります。)
これは私個人の考え方ですが、もう生体的にどうしてもNGなものはさておき、どんどん排除していくというより、影響を受けない心体づくりという考え方が好みです。これは最近ではなく、キネシオロジーについて昔出版された本の著者が書いていた事ですが私もそうでいたいと思っています。
悩みの解決には時間も大切
カウンセリングやセラピーを受ける際に、悩みがあってその扉を叩くと思います。
時間がかかる時もあります。バランス調整を受け入れるということに意識的にも無意識的にも抵抗がある場合もあるでしょうし、解決策に意識が向かず、まだまだ苦しんだ記憶と感情を吐き出し足りない場合もある。(先述の心理的逆転も含め)
その時間こそがあなたの回復に大切ということはおそらく多いと思う。変化に抵抗があるというその怖さを認めると楽になるのではないかしら。
確かに心体カウンセリング™ は回復の進みが早い時がありますが、その速さはそれを受け入れるつもりがある時により一層発揮される。受け入れるつもりになるまでは少し長くかかる場合もあるということですね。
私は無理やりに扉をこじ開けていくような手法は取らないつもりでいます。
思いもよらない変化を起こすのはあなたが持っている本来の底力です。そのチカラが自分にあることはあなたの頭の片隅に置いておいて欲しいです。
心体カウンセリング™ ではあなたのサポートを行います。
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