人生の感じ方のクセ。 あなたの意識がある次元(空間・時間)とは?
さて、今日も書いていきます。
私は長い間自分なりに考えていたことがちょっとした終結を迎えたような気分です。まだ先はあるんだけど、この先当分はそれが終結したように感じる全体像が私の中の太い幹だろうと感じていて、枝葉にはバリエーションがあるだけじゃないかと思っています。
自分でも「私はなんでこんなに抵抗感という反応を起こすのだろう?」が文章にできたのはこちら。
私も自分の思考のジャンプには気がつきにくい。
丁寧に整理したいと思っていて、体験が先で紐解きが後のような逆引きの場合は自覚しやすいけれど、分かっているつもりのことになるとやっぱり気がつきにくくなります。
Contents
順番に整理
ずっと興味があったのは、認知と反応についてでした。
自分以外の方は(事例によっては自分も思いっきり含めて)何をどのように認知し、感じて、反応には何があるのか? 大きな要因はなんだろう?という事がその時その時なりに蓄積されて、それまでも「おそらく、このような事が起きているのだろう」と推測していましたが、それが今までよりも具体的に理解できるようになりました。思考の仕組みや脳のクセについて理解が進んだことも大きかった。
それが理解できると、私の認知も行動も変わってきます。
全てを無言で受容することに繋がるわけではありませんが、そもそも認知・感じ方が違うという事を明らかにするために「伝える」「意見を言う」ということが今まで以上に必要なんだ。と思えますし、伝わらない、理解し合えないことも当然とも思える。こんな当たり前のことを分かったつもりで実はわかっていないと、結局自分がストレスを抱えるという矛盾も減ってくる。ストレスの自家発電量が減る。
ストレスの自家発電量
自分の脳のタイプを理解することは、まさしくOFFをONにストレスケアすることの近道ですが、私が書く「脳のタイプ」には何かのタイプ別、〇〇術などの統計学と言われている類は用いません。しかし、これらが貴方のストレスケアになるのでしたら貴方にマッチしていらっしゃると思います。良かったですね(^^)
解離(解離の仕方)という事が脳の特徴に関わっていることは昔から私の認知の枠には入っていましたが、以前はもう少し「精神力が弱いのか?」「ナニカに憑りつかれたのか?」「魔と関係があるのか?」と原始的分類でした。その後(これは最近ですが)、脳のタイプという事や、心理・精神的症状という知識が右肩上がりに増えました。
そして、この解離には、空間認識や時間認識に特徴があると考え及ぶことになり、そこをもう少し知りたいと道を進んだら、一周回って、「人のストレスの感じ方」「悩みはどのように発生するのか?」ということに繋がりました。
解離というとなんだか特殊な分野かと思っていたら、悩みと生きづらさの根本に関わっていたという事になりました。
そうなると、私が長らく感じていた「人間ってやけに解離するもんだな。」という感覚も納得がいったし、「ということはこの状態が大多数(基本形)かもしれないな」ということも納得しやすかった。
ポイントは、空間認識や時間認識ということ。
それは、過去に生きていたり、未来に生きていたり、世界と自分の関係が薄く感じたりという言葉で、はるか以前から説明がなされていた。
一周回った感じがしたので、ある種の終結感につながったのだと今ようやくわかった。
あなたが生きているのは過去? 未来? それとも生きている感じがしない?
過去に生きていたり、未来に生きていたり、世界と自分の関係が薄く感じたりということが、ヒトの悩みを生むこと、ストレスに繋がることは私も以前から知っていたし、これまでもそれが生きづらさを生んでいる時にはそれをセラピー・カウンセリングでサポートしてきましたが、それが個人の空間認識と時間認識という個人の脳のクセとどれほど直結しているかという事をしみじみと実感することが出来た。
だから多分、「考え方を変えようよ」や「気にしないで」「明るく考えて」というアドバイス類で解決することは脳のクセの影響は薄いのかも知れない。
バランス調整を重ねたら、過去に生きていたり、未来に生きていたり、世界と自分の関係が薄く感じたりということに気づけるようになる脳のタイプもあるだろうし、バランス調整云々はあまり関係なく「今を生きる」「『今』を思考の中心に据える」ことができない脳もあるのかもしれない。
心理・精神的課題ではなく、それが機能の問題である場合に長期に渡ってのサポートによる変容は未知数だ。
「今」の感じ方もいろいろ
いろんなタイプの脳があるということの一例に、「パニック」や「てんかん」というような「死ぬかと思った」ような体験をすることで「今を感じる。生を感じる。」という脳のクセもあるそうだ。過呼吸・過換気症候群なども死ぬかと思うような体験だと当事者からお聞きしたことがあります。ストレスや不安ということも引き金になりますが、そのストレスや不安の根底に空間認識と時間認識が関わっているかも知れない。という可能性を知っているのと知らないのとではセラピー・カウンセリングが違ってくるとも言える。クライエントの感じ方を共感したり、全体像を見ていく時にも関わりがあると思える。
シンドイ状態は生きている感じがするが、平和になると生きている感じがしない。
そんな脳のタイプ・クセもある。
アダルトチルドレン的の場合は、先ずは平和に慣れる。なんてことからスタートするのかもしれない。シンドイということで「今」を感じるような習慣が今の脳・認知・価値観を創ったともいえる。シンドイ方がやる気が出たり、怒りや悲しみなどの感情がむくむくと活動して生を感じたりして、それを生きやすいと思うのならそのような環境を維持するだろうし。
優劣など全く関係ないし、誰かの幸せ論など気にする必要がない。自分の人生を紡ぐってそういうことだもの。
空間認識と時間認識の調整のセラピー手法、カウンセリング手法
全体性を確認して、その中に空間認識と時間認識がどのように関わっているかということも含めて行うセラピーやカウンセリングには洞察的精神療法・精神力動的精神療法という名称があるそうですが、これを行おうとすると、個人の力量にかかる度合いが大きく、有効性実証データが無いという事になり(そりゃそうだ。これこそケースバイケースで100名いたら100通りだろう)、一般的は用いにくい。だから体系化されないそうです。
そうでしょうね。体系化にするにはそれらの要素を他者へ伝達するには手段が確立していないですものね。
例えば、ユング、エリクソンの手法を後世に伝える学問はあっても、やっぱり同じクオリティのものは再現できない。多分クライエントが異なれば、本人すらも再現は出来ないと思う。その瞬間に何をするのか?しないのか?をセンスに頼る部分があるからこそ、体系化できないという事ではないかと思う。
100のケーススタディを正確に伝える手段もないし。
言語も感性によって誤差があるし
感覚もそう。
脳をどのように使っていて、勝手に動いている脳もあるし。
それは脳内で何をどう扱っているのかを「今は正中線領域が〇%、小脳が〇%、脳幹は〇%、領域を跨いだ脳活動が〇%・・・etc」と言語化して、教えることができないのと似ているんじゃないだろうか?
SF映画のような脳内コピーシステムすらもなんだかんだ言って危険があって、上手くいかないことが多いですけれど、いつ頃それが安全に稼働するのかしりませんが。
それが、PCでプログラムを作成し、それをほかのPCにコピーできることとの大きな違いだと思う。
時代とその時代の脳のタイプ
近年のヒトの特徴として
小さなストレスを大きな外傷と捉えてしまうような脆弱性や敏感さ、それらが癒される支援の乏しさと時代の特徴が挙げられていましたし、解離性障害というのは密着した母子関係が関わっているそうだけれど、こういった傾向だと母子の密着からまた別の密着が進み、それがまた解離が促進されることがあるそうだ。
共依存タイプは解離(解離性障害に限定しない)しがちだということになるのかもしれませんし、私が相談業を始める前のMyデータを思い返しても、そういう傾向は見て取れるような気がします。大きな意味の境界線の曖昧さがストレスを生むタイプとも言えるかもしれませんね。
境界ということがそもそも空間認識ですものね。
この書籍を読むと、ある意味で大きな枠組みや現象の在り方が理解しやすかったです。
目の前のことも見るけれど、意図をせず全体像を感じることも大切だと河合隼雄先生の書籍にもあったような記憶がありますし、Facebookに「的を得ようとしない」ということが書かれてる書籍をシェアされていた方もいらっしゃいましたが、多分こういったことも体系化しにくい部分だと思います。
先日の記事を今一度取り上げます。
今はコピーができるという感覚の脳のタイプが増えているそうですが、同じタイプの脳同士はそれを「おや?」と感じ取ることは無いだろうと思うんです。同じものは「おや?」という意識に登りにくい。
また、時代という事であれば、新型うつ病ということも時代ということに含まれていました。
以前は
- 几帳面
- 責任感
- 秩序にこだわり
- 主体性なし
というかつての日本人の美徳意識が高いとうつ症状へ傾いてきがちでしたが、
新型うつ病は
- 他責傾向
- 回避傾向
- 趣味への没頭
- 自己中心的
- 自分への愛情に過敏
というような要素とのこと。
新型うつ病の特徴は高齢者にも多く見られるように思えるけれど、これは一体どうして?と頭をよぎりました。
・・・・そうか、原始的心身反応だからかな。
時代を象徴する脳のタイプもまた違う時間進行で人間の体内で時代時代の特徴を順番に経ていたりするんだろうか?
壮大な話過ぎてもう分かる気がしない。関連など無いかもしれないし。
次号につづく
次号に続きますが、
私たちの生きづらさが、人間関係をはじめ、自分の認識によるもので、そこをバランス調整していく時に
自分の認識のクセと、起こりやすい反応を知る事は非常に有効的で、
それに加えて、自分と他者は別の個性だということを一体現実の生活のどこで知る事ができるのか?を気にしてみると良いと思う。
それが、空間と時間の多様性が腑に落ちる第一歩なのかもしれない。
=受容ではなく、先ずは知る事からスタートしてはどうだろう。
参考書籍
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(2018/11/29)
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