アスペルガー、発達障害を改めて考えてみました

体験談と心体カウンセラー™としてのご提案

「アスペルガー症候群」は発達障害の一つであり、過去はこのように診断名がついていました。

現在の医療現場では「自閉症スペクトラム」を用いているということを1つ目の前提とします。

 

私は医師ではなく、先に武田美紀個人の体験談と私が感じた事。次に心理・心体カウンセラー™から見た対処方法について書いていきます。

レッテルを張るための「言葉」と「知識」になってしまっていないか?

コミュニケーションが苦手な方や特徴的にマイペースな方を見るとすぐにAS(=アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム)と簡単に決めつけてしまうのも違うでしょうが、たしかにASの傾向があるという事もあります。

診断ではなく、レッテルの場合は、そう決めてしまうと理解したつもりになってしまう時があるんです。

私自身の経験談を書いていきます。(クライアントではなく、私の個人的な経験談ですのでご了承ください。)

人生の中でいままでも数名ASと思われる方がいらっしゃいましたが、同僚であれ、知人であれ、こだわりや表現・コミュニケーションに傾向があるということを知識がありましたし、行動を見てなにか思うか?という事も特にはなかったのです。

 

しかし、私が取り立ててなにも思わないということは一定の条件があったのかもしれません。

とっても見返りを求めるタイプではない。と自分を自覚していますが、それでも人間関係を続けていく際に「気遣う」「気遣って欲しい」側面を求めている私もいます。

会話もキャッチボールしたいとか、価値観を共有したいとか、理解もしたいしされたいし。という気持ちです。

それを情緒的な交流と表現されている事が多いのですが、そう言った情緒的な交流を、同僚や知人には求めていなくても、友人や友達以上ともなるといつまでも受け止めるだけの一方通行では辛く感じる事が積み重なりました。

 

大切なのは、相手の方が一切共有感が無かったわけではないのです。ただ当時の私がそう感じることを積み重ねてしまったんです。その時に感じた寂しさようなものや、自分の話をするばかりではなく、少しは私のことにも興味を持って欲しいと感じたことを伝えたら良かったのです。

 

この本を読んだときは いろいろと肯きました。

この作品を通して知ったアキラさんは、私の知人とは少し違いまして、アキラさんの行動様式を見た時は「へぇ~ アキラさんの方がまだ相手の方に興味を示しているなぁ。このように対応される方(アキラさんのこと)もいるんだ。」と思いました。

旦那(アキラ)さんはアスペルガー

このホームページでご紹介している書籍にはすべてAmazonリンクを貼っていますが、このリンク先の読んだ方のレビューのなかに、(このシリーズの中のどこかのレビューに)

「奥さんの側のことばかりで、ASを理解していなくて嫌だった」というものがありましたが、

この本の特色は学術的解説も要所要所にあるものの「恋人から妻になった女性が感じた事とその視点から書かれたもの」ですし、このように感じる場合もある。という歳月の経過もわかる記録だと認識しています。

 

実際に私もこの本に共感を持つ箇所も多かったし、自分の「伝え方」がとにかく不足していたということも理解できました。

 

私の友人がコミュニケーションが苦手な人だと言うことを理解していましたので、それを理解し受け止めることが良いと思っていましたが、伝えるということもとても大切だということが私には欠けていた。

このような私の独りよがりの考え方と対応は人間関係を構築していくためのエネルギーが循環せず、なにかがすり減るような枯渇感を感じるようになりました。

交流がなく、一方通行というのは何もASに限りませんが、相手に悪気がない事が人間関係の違和感を消化できないということに繋がることを理解したような気がします。

(よくある、悪気が無ければそれに対してストレスを感じる事はないのか? 悪気がなくても淋しさを感じる時がある。というようなことです)

 

そこには私に「わかって欲しい」「察して欲しい」と思う癖があり、相手の方のASの傾向云々では無かったのではないだろうか?と思うようにもなりました。

もし、私の事も理解して欲しいという気持ちを伝えて、無理だったら それはそのように付き合い方を選択したら良いのですが、「いつか理解してくれる」「きっと理解してくれている」「悪気がないから我慢しなくちゃ」という考え方を軌道修正する必要がありました。

ASの特徴の理解と対処方法を分かったつもりでいたことも自分の気付きを遅くした原因になったと思います。

 

ご紹介した本の中にもありましたが、私の知人の中に「思いやる対象として、私(武田)は居ませんでした。」

それをはっきりさせるのが怖くて、しなくていい我慢を長きに渡りしたような気がします。期待という誤魔化しでした。

しかし、あれ?という事が積み重なり、ある日私も現状をありのままに確認して、勝手に期待するのは止めました。今思えば独り相撲という言葉はピッタリでしたね。

 

気遣っているつもりでいても、私の居場所はなくてOKという状態を創ったのも私でしょうし、それをハッキリ自覚したときに、相手の思考と脳の傾向をしっかり理解していなかったとようやく分かりました。

 

必要なのは期待ではなくて、理解でした。

 

私のような状態はやはりカサンドラ

旦那(アキラ)さんはアスペルガー 奥(ツナ)さんはカサンドラ

カサンドラ症候群(-しょうこうぐん, Cassandra Affective Disorder)、カサンドラ情動剥奪障害(-じょうどうはくだつしょうがい, Cassandra Affective Deprivation Disorder)」とは、アスペルガー症候群(AS)の夫または妻(あるいはパートナー)と情緒的な相互関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である。

Wikipediaより一部転載

 

私の場合は奥さんではなく、友人でしたが

「自分が相手から見て都合の良い人になっているように感じる。」と思うときに、1つはこの本の著者や私のような方がいらっしゃるかもしれません。

相手の方に悪気が無い。が、しかしあなたが期待しているような気遣いは得られない時と

相手の方が本当に自分勝手な場合、

自分が勝手に勘違いして都合よくなっている場合などがあると考えられます。

 

人間関係は自分だけの思い込みだけで、上手くいくとはいきませんが

そう言う事自体先ずは気がついて、ご自分のやり方を変えたいのならやはり行動修正が必要になると思います。

写真はイメージ写真です。
当サロンの写真ではありません。

心体カウンセラー™ として出来ること

私は心体カウンセラー™ としてストレスケアを行っています。

「アスペルガー症候群」「自閉症スペクトラム」の傾向の方もストレスを感じます。どうも周りとチグハグするという自覚をもつこともあり、それを悩みますし、「こだわり」が理解されないことも気になる方も平気な方も様々です。

しかし、おそらく相手に察して欲しいような人間づきあいを好む方は通常でも人間関係を構築していくのは難しいですし、「アスペルガー症候群」「自閉症スペクトラム」に自分が伝える努力はしないのに相手にそれを求め続けるのはつきあい方がマッチしていませんし

それをわからせようとイライラした態度で八つ当たりをしても、「アスペルガー症候群」「自閉症スペクトラム」の方には酷というものです。

ASの方へのセッション

心体カウンセリング™ で行うのは、ASの方の気持ちをお話になりたい場合はお話をしっかり伺う事と、心体カウンセリング™ 手技、セッションでストレスケアを行います。

ASの状態がどう変化するのかは個人差がありますが、ストレス由来の症状があるのでしたら改善への働きかけが出来ると思います。

 

また、AS傾向の方が理解できない「周辺の人間の反応」について、ご説明する事もあります。

周りの方はこのように感じる事がありますよ。というようなお話です。

 

カサンドラ症候群など傾向の方へのセッション

また、「カサンドラ症候群」「我慢するしか方法が無いと思っている」という傾向にあるようでしたら、最初はご自分のストレスに気がつくこととストレスケアが大切です。

「報われない」という気持ちを温め続けるのをもうやめましょう。

そして、現在の価値観が生きづらいのでしたらあなたに必要なのはそれらの見直しと行動変容です。

 

期待という言葉で誤魔化してしまうことがありますが、やはり現状認識が大切です。

 

被害者意識を持っても解決には繋がりません。ASについてというお話とは全く関係がなくても、相手のせいにしていてもあなたの心は強くなりませんし、心体の健康の回復には役に立ちません。

 

自分の反応や自分の心を見る事が大切で、私はその時のサポートをしています。

思い出すと辛いこともあるでしょうが、その痛みを解放していくサポートをしています。

 

心体カウンセリング™ で私も沢山気づき、そのストレスを調整してきました。この良さをあなたにも体験して欲しいのです。

個人カウンセリングの予約はこちらです。<予約カレンダーあり>

 

上記以外の薦めの本をまた追ってご紹介いたします。

今しばらくお待ちください。ご紹介したい本が数冊あるのですが、改めて吟味いたします。

 

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